当院にに毎週、体調を整えに来てくれている、若い女性が居ます

実はこの女性、可愛いくて美人さんですが「ハードロックの歌手」なのです

大概、ハードロックのボゥーカルは、ガサガサの声なのですが

この女性の声はハードロック歌手なのに、実に透き通った声質を持っています
という訳で先週、この女性のロックバンドを見に行ってきました

月に一回のライブがあるのですが、いつもライブ前日に「明日はライブなので声を出るようにしてください」と治療の注文をしてきます

皆さん歌手がどうやって「声」をステージいっぱいに響かせるか知っていますか?
まず物理的、解剖学的に、声は声帯から出ます。

問題は、これからが、ただの声が「ブォイス」に変えるテクニックなのです

声帯で発生した音波は、口から出さずに、のどの奥にある硬口蓋に反響させて、頭蓋 全体に響かせます、頭蓋 全体で増幅した「声」を

気管を下降させて、横隔膜に共鳴させ、さらに音波を増幅して、それから硬口蓋に反射させてから、最初に声帯から出た声を「ブォイス」に

して口から「発声」するのです
ですから、治療としては、肩と首の筋肉を柔軟にして、骨盤のロックしている箇所を解除して脊椎をしなるようにします→腰椎と胸椎が硬いと肋骨が開かなくなります

つまり、肋骨が開かないということは、肺に十分に吸気が行えなくなり、「厚みと艶」のある声にならず、ステージ全体に響かせることは出来ない「狭い」声になります、声の出し方を知らないロック歌手は

こうして喉を潰してしまい、ガラガラ声になってしまうのです
「声」は骨盤の動きも大切で、骨盤に柔軟性が無いと、腹筋に力が入らなくなります、さらに仙骨が固定されて、腰椎と胸椎が「しなり」を失います、すると肋骨が十分に開かなくなり、奥行きの無い「声質」なります

治療の最後の仕上げは、約39個の頭蓋骨の調整です、こうして、彼女はステージで、素晴らしい伸びのある「声」を出せるようになるのです