ネットで拾った記事から隠れ心不全の特徴を書いておきます。

息切れやむくみ、だるさ 意外に知らない心不全
高血圧の放置は禁物 早期発見で悪化防ぐ

 心臓の働きが低下して息切れなどが起こる「心不全」の患者が増えている。命にかかわる重い病気の印象が強いが、症状が出ない「隠れ心不全」のうちに対処するのが重要だ。兆候や症状を知って、予防につなげよう。

 高齢化を背景に心不全が増えている。
どんな状態を指すのか、知っているだろうか。
 循環器病研究振興財団(大阪府吹田市)が2017年に実施した調査によると、心不全の名前はほぼ全員が知っていたが、
症状や内容を理解している人は3割弱。
うち半数以上が「心臓病の総称」「すぐ死につながる病」「死亡時の診断名」などの不正確なイメージを持つと分かった。

(なんと調査の結果は循環器の医師に知識がない事がわかったのです)


 国民の理解を促すため、日本循環器学会(東京・千代田)などは17年秋、

心不全を「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める」病態とする新たな定義を発表した。

 心不全は通常、数十年かけてじわじわと進行する。心臓病の中では死因第1位で、入院患者の5人に1人は退院後1年以内に亡くなっている。ただし「初期は症状が出ず、心不全と気付かない。この『隠れ心不全』の段階から適切に対処し、進行を遅らせるのが重要」と日本医科大学循環器内科の佐藤直樹教授は話す。

 心不全は進行度でステージA〜Dに分類される
将来心不全になる危険性がある段階がステージA。高血圧や糖尿病などの生活習慣病がある人が該当する。

 特に多いのが高血圧だ。「血圧が高いままにしていると心臓の筋肉が厚くなり、全身に血液を送るポンプ機能が低下して心不全に至る」と佐藤教授。「成人の半数は高血圧。心不全の予備軍は非常に多い」


息切れやむくみ、だるさ 意外に知らない心不全 高血圧の放置は禁物 早期発見で悪化防ぐ のが大切です

しかし
医者に智識がないのではね〜・・・・


 自覚症状がなくても、検査で心臓の肥大や拡張機能低下などの異常が見付かるのがステージBだ。
血液検査では「脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)」の値の上昇が認められる。心臓から分泌されるホルモンで、尿を増やしたり血管を広げたりする作用を持つ。心臓に負荷がかかると分泌量が増える。

 心筋梗塞や心臓弁膜症など心臓病を持つ人もステージBに当てはまる。

心筋梗塞が起きると「心臓の一部に障害が生じ、残りの筋肉に負担がかかるため心不全に進みやすい」と北里大学北里研究所病院循環器内科の猪又孝元教授は説明する。
 息切れやむくみ、だるさといった症状が出るのがステージC。

日常の動作で息切れが起きたら要注意だ。猪又教授は「階段の昇降や布団の上げ下ろし、犬の散歩で気付く人もいる」と話す。

 むくみは足に出やすい。
「起床時に向こうずねや足首などを押してへこみが残る場合は、心不全によるむくみの可能性が高い」と佐藤教授。

〇ほんとうに、ふくらはぎがカチカチになって、ほんとうにね毎日パンパンになります

 ステージDは安静時も苦しい最重症の段階。入退院を繰り返すが、治療法は限られる。

 心不全は放置すると着実に進行し、改善しない。
突然死を招くこともある

「重症化を防ぐには、早期に発見して薬などで治療するのが重要」と猪又教授は強調す。

心不全の指標となる血液中のBNPの値を検査で調べてみよう。高血圧など危険因子になる病気の治療は、将来の心不全予防に直結する。

 首に心不全のサインが現れることも。心臓がやりくりできない血液がたまり、首の奥にある頸静脈が膨れて「皮膚が拍動で揺れて見える」(猪又教授)。心当たりがあれば循環器内科を受診したい。

〇(あたしゃ、何回も受診したんだけどね〜・・・・)

 日常生活では、塩分や水分の摂り過ぎに注意する。過剰な塩分は血液量を増やし、心臓の負担になる。心不全と気付かずに多量の水分を取り、夜中に突然息苦しくなる例もあるという。肥満や喫煙も高血圧や心筋梗塞のリスクを高めるので気を付けよう。

大西 勝也さん
内科医
「隠れ心不全」を見つけよう・・・心不全が重くなる前に
2017年3月28日の記事

心不全にも軽症から重症まである
心不全というと、人が亡くなる時の病気だと思っていませんか?
癌が、完全に治ることができる早期癌から、治るのが難しい末期癌まであるように、心不全も軽症から重症まであります。

特に初期の心不全では、患者さん本人も、家族も、主治医の先生も気づかないような「隠れ心不全」という状態が多いのですが、「隠れ心不全」を見過ごすと命にかかわることもあります。

「隠れ心不全」について考えてみましょう。
心不全とは?

2030年には「心不全のパンデミック」状態にはいり、高齢者を中心に爆発的に心不全患者が増加すると言われています。

心不全は日本人の死因の上位を占める怖い病気です。
心筋梗塞や弁膜症によって心不全になると、心臓の血液を全身に送るというポンプ機能が弱り、酸素を運ぶ血液が十分全身に回らなくなり、組織が酸素不足になります。
また、心臓から血液がうまくでないため、血液の渋滞が起こり、心臓と繋がる肺にも血液の渋滞が起こり、酸素交換ができなくなり、ますます酸素不足となります。

そのため、酸素がたくさん必要な運動時に症状が出やすく、階段を上るだけで息が切れたり、動悸がしたりします。

(〇毎日息切れです・・・・)

病気が進むと、むくみが生じたり、夜中にトイレの回数が増えたり、夜中に苦しくなり飛び起きるようなことが起こります。

「隠れ心不全」とは?
高血圧や糖尿病がきちんと治療されていないと、それだけで心不全が発症します。
心不全はゆっくり進むので、患者さんも動いたときに息が切れるのを歳のせいだと思ったりします。

ゆっくり安静にしているときは症状が出ないため、病気だと思わず治療をせず、そのうちに心不全はどんどん進んでいき重症になっていきます。


ところが=安静時心不全、というのもあります。

(〇あたしゃ、この安静時に発作を起こすタイプです)

このような、症状の乏しい心不全を「隠れ心不全」といいます。
心不全患者さんは、重症になってしまい入院すると、その後入退院を繰り返すようになります。

早く見つけて治療することが重要です。
「隠れ心不全」を早く見つけるには?
「隠れ心不全」は安静時には症状がでにくいのが特徴です。
坂道を登ったり、階段を上ったりしたとき、息が切れるというのが、一番多い症状です。
息が切れると、動きたくなくなるので、あまり外出をしたくなくなるという症状の方も見えます。

寝ているときに、トイレに行きたくなり、寝始めてから4時間後に尿が出したくなり、その後1-2時間後にトイレに行きたくなるという症状を訴える患者さんもいます。
検査は、胸部レントゲンは有用ですが、必ずしも異常が出るわけではありません。
有用なのはBNPという心臓の負担をみる血液検査で、40pg/ml以上であれば「隠れ心不全」を疑います。

「隠れ心不全」の治療は?
アンジオテンシンIIや交感神経という心不全を悪くする物質を抑えることが重要で、血圧を下げるために開発されたACE阻害薬やARBやβ遮断薬というお薬が使われます。
しかし、もっとも重要なのは、心不全の一番の敵である「塩」をとらないことです。
そして、適度な運動、有酸素運動を行うことです。

(〇息切れがひどいのに、有酸素運動をしろと医者は言います)

心不全の原因となる高血圧や糖尿病の管理も重要です。
定期的な運動に心がけ、同年代の人と比べ階段や坂道を上るのが疲れやすくなったりしたら、早めにかかりつけ医や循環器内科の先生にご相談ください。
「隠れ心不全」を早く見つけた、早く治療を開始できれば怖いことはありません。
放置する方がずっとずっと怖いのが、「隠れ心不全」です。