胆嚢(vesica fellea,gallbladder)の機能
解剖学
胆嚢

胆嚢に蓄えられる胆汁は・食事に含まれる、油分の分解と吸収に使用されます。
胆嚢は肝臓で作られた胆汁を蓄えて4〜10倍に、濃縮するための袋状の器官で、肝臓の下面、臓側面の胆嚢窩にあって肝臓の腹膜と共に覆われている長さ約8.5センチのナス状の消化器官の一種です。

胃の裏には膵臓があり、20種以上の消化液を胆嚢菅と合して十二指腸にあるーファーター乳頭から分泌します。
胃で素分解された食物は十二指腸で胆嚢と膵臓から分泌される膵液リパーゼ〔ステアプシン〕によってカイロミクロンという脂肪の分子に分解されてリンパ管によって全身に分布されます。
脂肪は、皮下脂肪や関節部分の緩衝材として重要な役目をします、またホルモンの原料や緊急時の蓄積エネルギー筋肉の材料、皮膚の保護材などに使用される重要な栄養素です。
極端なダイエットなどをすると、ホルモンバランスが崩れて生理不順や無生理症、不妊症などになる危険があります。
マラソンランナーなどはダイエットと同様に長距離走のために体脂肪を失うので、生理が無くなり、不妊症になります。

当院に来られる患者の中には、約40%近く胆嚢の働きの弱い人が多く、これ等の人は、ストレスに弱く、油物や豆類の脂肪にアレルギーを起こし、胆嚢のリンパ反射部である右側の回盲部に大腸の炎症疾患を起こして、右側の急性腰痛や、坐骨神経痛、ギックリ腰の原因ともなる場合があります

胆嚢の弱い方には、独特の症状があって
「油物」と「豆類」を 特に嫌うか、 それとも、とっても好きという、食生活の特性があります。
普段は、油物や、揚げ物類、豆などを食べても何の症状も出ない人でも、体力が低下している時などは、からだの免疫システムが極端に低下しているので、「油あたり」の症状が出て、右側の腰痛や、ギックリ腰など、又は、膝に痛みが出てきたりすることが有ります。
普通は、まさか、「豆」を食べて「膝」が痛くなるなどという事は、常識では考えられない事ですが、
「内臓体性反射」という、体に生まれつき備わっている、一種の「防御反射機構」が働いてしまい、その、結果が腰椎や骨盤の歪みを起こして、膝に行っている支配神経に圧迫を及ぼして、結果的に、お菓子や、豆類、又は、油物、揚げ物などを食べると.....
およそ、お腹とは何の関係も無い、「膝」が痛み始めるという、とんでもない結果が発症するのです。