先日、
50代くらいの肩が痛いという女性の患者が来ました。
五十肩とは、腕の挙上障害を指して言う、一般用語ですが、肩板障害とか、肩関節炎とかの、正式な症状の名称がたくさん有ります。
で、早速この方の、問診と触診をすると、約、三ヶ月前くらいから、腕を上げると、肩が痛くなってきたというのです。
原因は、特に本人は記憶がないと言います。
まあ、体外は、腕の使い過ぎから、三角筋炎か、棘上筋炎がきっかけで、肩板周辺の筋肉群から前腕や上腕の筋群まで固まってしまうのが、一般的な症状なのですが…

この方は、特に肩板炎の症状も無く、肩関節にもこれといった筋肉の硬結や疲労がありません、
ん…?

まさか?…
と思って、胸椎(背骨の事です)を蝕診してみると、やはり、腕の中心となる部分の
肩甲骨の間の胸椎(背骨のことです)の中心部分が後方変移を起こして、肩甲骨の可動制限を起こしていました。
実に珍しい、タイプの五十肩です。

肩が痛み出してから、整形外科、柔道整復院、マッサージなど、色々と行ったそうですが、まったく改善が見られなかったそうです。

そこで、「アンテリアトラシックリュージョン」というテクニックで、胸椎を矯正してから、座ってもらい、

「腕を挙げてみてください」

と言って。 腕を挙げてもらうと。、

 「痛く有りません」

と言います、
此処までは良かったのですが…

 「三ヶ月もいろいろと治療院や病院へ行って治療をしてきたのに、なんでこんなに簡単に治るんですか!!!っ」

と言って、怒るのです。

何しろ。三ヶ月の肩の痛みが、問診と触診と矯正で、5分で終ってしまったのですから
、本人にしてみれば、きっと信じられなかったんでしょうね…

と言う訳で、症状とは、正確な触診と問診が、痛みの原因を突き止める大切な要素なのです。

後は正確にズレている椎骨を正確に矯正すれば、神経系や可動性が改良されて劇的な改善を見せるのが、
「カイロプラクティック」が神経系の芸術と言われる由縁です。
が…。

あまりにも早く治りすぎて、

「怒られてしまいました…」

教訓、…?

少しは廻りをいじって、大変ですね〜くらいは、言って上げないと、いかに瞬間的な素晴らしい治療をしても、付加価値が無いので、
本人が痛みが治っても納得しないんですね〜。

やれやれ…