骨盤の修正法=1

骨盤は、「骨盤環」と呼ばれる、3種の骨の組み合わせで出来た、一つの「動く環」であり、靭帯で結合した、内臓の入れ物でもあり、上半身の基底角となる土台となる最も大切な体幹の「基底角」でもある。

骨盤の底部は、骨盤底筋群と呼ばれる4層の筋と生殖隔膜で覆われ、女性の生殖器や消化器が下垂脱出するのを防いでいる。
骨盤の機能は、内臓、消化器、生殖器に障害が無い限り、実に柔軟に可動域を持っている、
腸骨稜、PSIS、ASIS、恥骨部、坐骨部の可動性をチェックする。=腸骨が開かなければ、開脚、あるいは前屈障害が起きる。=骨盤が閉じなければ後屈(伸展)障害となる。
もし可動域に、制限が有れば下腿と上半身、あるいは内臓の諸器官に、「問題」がある事を示舜する。
 骨盤の可動性の回復について「実際の施療法」

◎腸骨の位置、ASISと恥骨の間隔のチェック、坐骨の位置と可動性、
◎各靭帯に拘縮、あるいは異常な「過緊張」などが無いかを全域に渡って精密な蝕診でチェックする。
骨盤の可動性低下の異常を調べる箇所
1 鼠径靭帯
2 仙結節靭帯
3 仙棘靭帯
4 後仙腸靭帯
5 大腿筋膜帳筋
6 腸骨の開閉
7 腸骨の上下動
8 PSIS
9 ASIS
10 坐骨結節
11 恥骨結合
12 斜腹筋の起始部
13 腹直筋の停止部と起始部
14 特に、胸骨の腹筋の起始部
15 各、内臓機能、発熱、腫脹、硬結、便の停滞など
原因の調査
◎消化器の異常=胃、十二指腸、空腸、回腸、回盲部、上行結腸、胆嚢、膵臓
◎女性の場合=生殖器の異常〔子宮、卵管〕及び生殖隔膜  
◎男性の場合=前立腺,直腸、結腸、胃
◎仙骨の変移と可動性の低下異常=S1から、S5までを詳しく調べる、仙骨は大人でも5つの独立した骨として可動性を持つ。
◎尾骨の形態=尻もち等の打撲、骨折の既往歴、
◎痔疾などの病歴
◎手術などの既往歴=問診と、視診、蝕診を必ず行う事=腹部、腰部、背部は必ず詳しく視診、蝕診する。
◎足指、下肢、大腿、股関節、各、筋や靭帯の過緊張、可動性と疲労などの異常を調べる 
 =距腿関節、拇指、小指などの関節、一つの可動性の低下は、立位の不正を招く
 =骨盤 環の疲労の原因
◎食物アレルギー、カフェイン、早食い、ストレス性胃炎、IBS症候群、毒性食物の摂 取、心因性、遺伝性、事故歴
●骨盤の靭帯の過緊張の原因は、下腿関節の可動性の低下、事故によるものと打撲、食餌 の問題がある。
●しかし殆どの原因が内臓である、従って、施療は、内臓、下腿、下肢、大腿、股関節、 骨盤のアジャストメント、腰椎のアジャストメント、或いは仙骨→靭帯の順に、行われる
●靭帯のみが固まっている場合は、落下、衝突、事故などの外傷の既往歴が原因である場 合が多い。
●或いは、長期に渡る消化器障害や内臓障害の場合もある。=これ等は 大和整体独自の 面、尖、側、移 の「圧」を用い、解除する。この「圧」は非常に柔らかく、浸透性のあ る特殊な気功法を用いる
● 施療の第一は、「骨格の修正」が、第一に、なされなければならない。
● 次に、痛みや、病気の 原因を、見つけて、痛みや苦しみをもたらす、「原因」の除 去をする。
● 「原因」が無くなり、体幹の 「ねじれ」が無くなれば、人間の体は、生まれながら に持つ、「自然治癒力」が正常に働きだして、病気は、からだの中から治る。
 
 SOTやAKなどの高等テクニックも、骨格や骨盤の修正が、完全に成されなければど んな「治療方法」も無意味なものとなる。

 例えて言うならば、曲がった土台や、柱の上ならば、不安定な建築物しか、構築できな い。一時は良くても直ぐに崩れる