「頸の痛み」

「頸を左側に倒すと、肩甲骨が痛い」
という・女性が来院しました

蝕診では、左僧帽筋、左棘下筋、左上部脊柱起立筋のみに、異常な「硬結」が診られます
胸椎の346に後方の変移、頸椎の7,2に左回旋があります
問診では、「ゴルフ」を久しぶりに長時間やってから、5日して痛み出したと言っています

まず、胸椎の矯正をして、頸を痛い左側に倒してもらうと、=痛みは変わりません
次に、硬結している筋肉群をほぐしてから、もう一度、左に頸を倒してもらいます=痛みは変わりません

やはり、肩甲骨の中部当たりに、痛みを訴えます
筋肉的な問題は、全て解除して有りますから、残る問題は、骨格的な問題、つまり胸椎の「関節の可動性」です

何故胸椎の「可動性」が問題になるかというと、頸の動きは、「頸椎」で起きるのでは無く
「胸椎の「しなり運動=(側屈運動)」によって、頸の左右への側屈運動が、可能になるのです
試しに、肩を「まったく動かさない」 ようにして、頸だけを、傾けてみてください, いかに「頸だけ」だと、 「側屈」 が出来ないか、理解できると思います=肩と一緒に頸を傾けると、良く曲がるのが分かると思います。


『頸を傾ける』 という、運動には、上半身の骨格が全て「連動」して協力をしなければ、「可動性障害」が起きます
後ろから、頸を曲げてもらうと胸椎の「動かない」 部分が、見つかります
その「動かない」 胸椎に対して、「側屈」の運動が出来るように、胸椎の棘突起に、コンタクトして、可動性をつけてやります、すると胸椎は、左右に、動く十分な可動性を回復します

そして再び患者さんに 「頸の側屈」 をしてもらい、まだ残っている可動性の十分ではない、「胸椎」に、さらに、しなり運動が出来るように、側屈の可動性を与えていきます

胸椎の、T1,2,3,4,,6 に可動性障害があったので、その全ての可動性障害を取り除くと、頸の側屈は、
痛み無く、十分に、曲がるようになります。

これで「首の側屈障害」の治療は完成です

○首の可動性障害には、
他にも。「鎖骨」の問題などが有ります
手を突いて転んだり、左肩を下にして、転んだりすると

手首→肘→上腕肩甲関節→肩甲骨→鎖骨→胸鎖関節→胸郭→肋骨→胸肋関節→胸椎

の順番で、腕から、体幹を「衝撃」が突き抜けます
従って、衝撃を受けた部位は、靭帯や関節組織、筋肉に「ダメージ」を受けて、何等かの後遺症的な痛み、可動性障害などが、発生してきます
《人間の身体は、60%が「水」で、出来ている、》 という話は、皆さん聴いたことがあると思います
この《60%の体液》 は衝撃によって、『津波』 のように、体中の《体液》 を【揺さぶります】 その衝撃の波紋は身体中に、細胞レベルで障害を起こして、台風の爪あとのように、関節や骨格系から、内臓まで、障害を残していくのです

その「衝撃」を受けた部分は、組織の拘縮が「保護反射」 によって発生していきます
事故や、転倒、打撲、などを受けると、「後遺症」が発生するのは、こういうシステムによるものなのです

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『日本カイロプラクティックセンター厚木』


















『日本カイロプラクティックセンター厚木』

アルコールが原因の膝痛


「膝痛」といっても、正座が出来ない程度の、ごく、軽い部類に入る、膝痛です

実は、この女性の膝痛は、非常に面白い、内臓反射と、神経系と、筋骨格系の連動による「膝痛」なので、特集しました

膝の痛みは、正座や立ち上がり、のときに、膝の内側部分が痛いというタイプです

膝の内側といえば 「L−3」 からの 「閉鎖神経の支配部分」 ですから、直説の関与は 「閉鎖神経」 の支配する、「閉鎖筋=内転筋」の関与です、

すなわち、L−3=閉鎖神経の神経絞扼で起きる、「内転筋」 の拘縮が原因で起きる内股の一番下の内転筋の停止する、「鷲足」 という部分が拘縮した筋肉に引っ張られて痛みます。

症状は簡単なのですが、真の直接の原因は、 
『飲酒』 なのです

○何故、飲酒が、膝痛の原因になるかを、これから説明していきます
アルコールは、胃粘膜や小腸、そして、大腸の最終部分のS字結腸に慢性的な炎症を起こします。
お酒は、飲み初めには、その毒性で、胃粘膜が急性炎症を起こすために、吐き戻しをしたりしますが、そのうちに、耐性ができて、段々と、アルコールの摂取に対して、順化しています。

アルコールは色々な疾病をもたらしますが、特に、慢性的にお酒=アルコールは、「S字結腸」の部分に、次第に、慢性的な炎症を起こすようになります。(変な意味で大人になって行く?…)
消化器の粘膜の炎症は、通常、一時的なもので、だいたい、30〜50時間程度で、回復します。
しかし、この、慢性の大腸の炎症は、「痛覚」 を感じる、迷走神経≪=下部消化器を支配する神経≫の感覚を麻痺させていきます。

アルコールによる、S字結腸部の炎症は、痛みが麻痺していくために次第に潰瘍へと症状が進行していきますが、本人には、まったく痛みを感じる内臓の神経の力がなくなっているので、かなりひどい潰瘍になっても、さして、お腹の不調を感じ取る事が出来なくなっていきます。

S字結腸はお腹の左側部分にあります、(下行結腸→S字結腸→直腸→肛門の順になります)
内科学で、打撲や感染などの内臓のダメージによる炎症に対して、
「内臓体性反射(=ディファンス=腹壁反射とも、言います)、がおきます
この、内臓の反射拘縮によって左側インナーマッスルの大腰筋、腸骨筋、腰方形筋、また、左側のアウターマッスルの腹直筋脊柱起立筋などが、硬直をおこしてきます。

その結果、左側の腸骨の内方変移がおきて、骨盤は、全体的に≪左側≫に捻じれていきます。
すると、腰椎は、仙骨と共に捻じれが始まり、腰椎の≪ズレ=サブラクセイション≫が発生します。

腰椎は5個あり、一番したの第五腰椎と、その上の第四腰椎や第三腰椎が、「ズレ」てしまいます。

第五腰椎からは=坐骨神経→お尻や、ふくらはぎ、足の裏側、足の裏などに痛み痺れが出る
第四腰椎からは=大腿神経→足の表側と横側、そして、膝と、下腿、足の表側に、痛み痺れが出る
第三腰椎からは=閉鎖神経→内転筋、足の内側に症状がでる(=膝の内側が痛くなる)
第二腰椎からは=腰神経→腰方形筋、脊柱起立筋、大腰筋の支配=腰痛の原因となる
第一腰椎からは→腸骨下腹神経→腹筋を支配する→お腹が固くなる
           ○ 胃が悪くなると、姿勢が前傾するために、第一腰椎が後方に出っ張ってし              まう=後方変移という             
           ○神経性胃腸炎〈IBS> では、この、お腹がいつも固くなるという症状になり             やすい
           ○早食いの習慣の人も、同じようになります

◎もうひとつ、
第一腰椎からは→腸骨鼠径神経=腸骨下腹神経と同様に、腹筋群を支配しながら、鼠径部を支配=鼠径部痛が起きる→股的に「股関節痛」と間違える人が多い。(整形外科医や内科医も良く、間違えます)、鼠径部を支配して、この神経はさらに陰部神経となり、陰部の生殖器を支配する=従って、胃が悪くなる→姿勢が前傾する→胃の後ろの腰椎(第一腰椎)が後方に出っ張る→第一腰椎からの腸骨下腹神経と腸骨鼠径神経がやられる→腹筋が固くなる→内臓が圧迫される→消化不良が起きる→栄養の摂取低下→体力の低下→結腸の慢性的な炎症疾患

という具合に、飲物、食べ物や姿勢などが原因になって、腰痛や、膝痛が発症していきます。


骨盤の「捻じれ」の原因は、お酒だけではなく、厚生相の指定する、「アレルギー食品」=卵、乳、小麦、甲殻類、柑橘類、青さかな、また、サツマイモ、ごぼう、繊維の強い植物、アクの強い野菜や、植物油、カレー、豆類、果物、精製していない穀類(玄米)など、唐辛子やわさび、辛子、にんにく、などの「香辛料」、アルコールや、果物でも、内臓の炎症が引き起こされます



◆この人は、お酒が好きなために内臓の機能が、段々と弱くなり、
くわえて、更年期による女性ホルモンの低下による筋力の低下などの総合的なものが、背景にあり、お酒を、飲むたびに、段々と膝の痛みが慢性的になって、やがて、正座が出来なくなり、、立ち上がりの時にも、膝に痛みが起こるようになってきたのです。

症状は、アルコールの摂取によるS字結腸の慢性化した炎症が、第四腰椎と第三腰椎の「ズレ」を引き起こしたために、第四腰椎の支配する、大腿四頭筋と、第三腰椎の支配する、内転筋の拘縮による症状が、「膝の痛み」
という、具体的な、症状として現れてきたのです。

一応、正座が出来るようには、治療しましたが、アルコールを飲むのを止めない限り、この
膝痛は、再び再燃してしまいます。

酒が飲める、変な、「大人」から
本当の意味での大人になっても欲しいものです。