便秘のメカニズム
【便秘】
1.便秘が起こる仕組み
■便秘とは?
 *便秘とは「排便が順調に行われない状態」を言います
 *便は食べ物のカスや腸内細菌の死がいがたまったもの(不要なもの)の排出です。
 *消化が終わった便が大腸におくられ、水分が、横行結腸ー下降結腸で吸収されて「固形便」になる
  その固形便がS字結腸におくられ、さらにー100CCほど溜まってくると直腸を刺激する→その信号が大脳に伝えられて排便反射によって「便意」が起きる―排便に なる。

  便秘とは、このシステムが、うまく働くなるために起きます
  大腸は「解剖学的に、L-5の腰髄神経の支配下である」
  ですから、原因の一つとして、腰椎の第五番 L-5 にサブラクセイションなどの問題があると、直腸、S字結腸、等の動きに問題が発生します。
  食事の種類によっては、大腸の運動が止まってしまう種類があるので「食べ物」には、特に注意が必要です。

 
■便秘の原因は?
 一番多いのが「乳製品」による乳アレルギーの反射による大腸の蠕動不良です。
 (日本人)の80%が乳糖不耐性症=というレポートが厚生省の全国検査で判明しています。 
 ひどい乳アレルギーの場合は、飲んだら即座に「下痢」をするものですが、弱い乳アレルギーの場合は全く自覚がないので、パンやお菓子等の乳分大腸の蠕動不良によって便秘になります。

乳製品
パン
ケーキ
クッキー
ヨーグルト
乳を原料とするスープ
乳を原料とするたべもの



 *便秘を我慢すると知覚が鈍って便意を感じにくくなる(排便のタイミング、チャンスを失う等)
 *便秘の解消…水分と柔らかい食物繊維の摂取が有効です=固い食物繊維は逆に便秘になります。
 *排卵から月経の時期に分泌が活発になる黄体ホルモンは大腸の蠕動運動を抑制→生理前は便秘になりやすい
 *加齢により排便に必要な筋力が衰えたり、便意を感じる知覚が鈍くなる→これも便秘になりやすい
 ☆パンなどの乳製品の摂取で大腸の蠕動麻痺が起きるために便秘になる

2.便秘の種類と特徴
急性便秘
 *食生活の乱れ、環境の変化で起こる「一過性の便秘」…元に戻ると解消のため治療は不必要

慢性便秘
 *直腸性便秘…便意のがまんで直腸の知覚が鈍くなり起こる。 便秘薬・浣腸の連用でも起こりやすい
 *けいれん性便秘…ストレスが原因(自律神経の乱れ)。この便秘の時は刺激性の便秘薬で悪化しやすい

特殊な便秘
 *抗コリン成分・コデインなどの副作用。大腸ポリープの病気で起こる便秘もある
  「便秘の期間が長い」「便秘薬を飲んでも改善しない」→等の場合は病院へ 

3.便秘による弊害
 *「おなかにガスがたまる」「おならが臭い」「肌が荒れる」
 *腸内で発生した有害なガスにより口臭の原因になる
 *肛門が切れたり、うっ血で痔になることがある(骨盤のズレで、直腸の周りの骨盤底筋群が捻じれて不正緊張することで「痔」になる)
 *腸内細菌叢の悪玉菌が増え腐敗物質が増え腸の老化を促進したり、大腸がんの原因に  なる

【便秘の薬のポイント】
1便秘の薬
 ■便秘薬=瀉下薬(しゃげやく)
 *「便秘症状または腸内容物の排除に用いることを目的とした内服用薬」

 ■刺激性便秘薬
 *腸管に科学的な刺激を与えて蠕動運動を促進→その刺激が大脳に伝わり便意を催す
 *化学薬品系ではビサコジル、ピコスルファートナトリウム、生薬系ではセンナ、ダイオウ、アロエ=毒草なので注意が必要です
 *ビサコジルの腸管刺激作用は非常に強く、即効性
 *ピコスルファートナトリウム、センナ(センノシド)は胃や腸で作用せず、大腸に達して腸管を刺激するという特殊な作用をします

 便秘のメカニズム
 ・制酸薬としての酸化マグネシウムの作用機序 (3Aマグネシア)
消化を助けるため、私たちの胃には胃酸が分泌されています。
胃酸は酸性の液体です。そこで、ここにアルカリ性(塩基性)の物質を投与すれば、胃酸を中和できます。
酸化マグネシウムはアルカリ性の物質であり、胃酸を中和する作用が有ります

 ・塩基性下剤としての酸化マグネシウム
便が固く、小さくなっている状態では、腸に刺激が伝わりにくいです。便秘では、腸の蠕動が弱く、便が腸に長くとどまることによって水分が抜け、固く小さくなります。その結果、便秘の症状が進行します。
そこで、便自体の水分調整で大きさを増やしてしまえば、便が腸内を動くことによる刺激も大きくなります。これが排便を促すようになります。

食物繊維は逆に「便」を固くする
=食物繊維は「便秘に良い」と言われていますがー逆に「便」を固くする作用が有ります

乳製品は「厚生省指定アレルギーの食品」です=「乳」は大腸の感覚を鈍くするので、蠕動不良から便秘になります=パンを食べる女性に便秘が多く発生します。
 酸化マグネシウムとはここに酸化マグネシウムを投与すると、腸内の水分が保たれます。これによって腸内容物(便)を柔らかくさせ腸内を移動しやすくします。
 一日、夜2錠を二日に一回から初めて下さい

★心臓や腎臓に障害のある方は「使用禁忌」です
★毎日の使用はしないでください=最大五錠で水様便になり「下痢」の症状になるのが普通です

 漢方下剤は、毒草を利用したもので、大腸を苦しませて動かす仕組みのものです。
 渋りだけで、実際に便が出ないと、慢性便秘になります。
 この性質のために大腸癌の危険があります

 スーラック
 コーラック
 等が有名ですが、大変危険です。




当院は、マッサージはしません、骨格をディバーシファシドtechniqueで、正しい骨格に矯正し、圧迫されている脊髄神経を開放し、症状を改善します    
体幹軸と、足から頭まで全身の矯正をします。  ●当院は神経圧迫を起こしている、矯正の必要のある「ずれた」椎骨のみの限定した正確な矯正です。
TEL046-229-3770
詳しくは、「日本カイロプラクティックセンター厚木」でホームページ を御覧ください=地図があります
日、月、木、休診    火、水、金、土、営業です  (祭日の場合は営業しています)  料金50分  ¥5000-です 
 日、月、木曜日は定休日です。 

12.07.06 アーノルドキァリ症候群 (難病疾患)または脊髄小脳変性症
先日、
「アーノルドキアリ症候群」
という、珍しい病気の人が来院しました
「アーノルドキアリ」というのは、本来、頸椎のアキシャス=、C2歯突起の骨形成不全症の一種なのですが
そのほか、「小脳脊髄変性症」という病名でも呼ばれます。
「脊髄症」や「脳脊髄液低圧症」、「小脳扁桃」などをを伴い、
歩行不能から、将来性の無い、死ぬしかない
という難病であることは大脳神経学、病理学、整形外科学を習ったものならば理解できることと思います

わたしは、キアリ症候群の患者はこれで二人目の患者、
四年前に男性の患者が来院、約三か月の施療で回復
初診時、その患者は、上を向くと「吐く」「下を向くと吐く」そして、歩行中のめまい、寝ていても目が回り時々寝ながら船酔いのように酔って吐いてしまう.........というひどいものでした。

今回はさらに重症の患者・・・・・
第一日目
めまいのため、歩行が安定しない、(小脳変性の特有の症状)
親が同病で死亡
自分の将来も、同じになるのではないかという、精神的不安
これらのストレスのために、胃腸の不調
前肩
猫背
内臓の不調=固くなって動いていない=(内臓の不調は、精神的なものだけではなく食事内容にも大きな問題があった)

しかし、今回の患者の場合、この症状は「中年」になっていきなり発症、小学高から大学まで異常はなかったという

本来が先天性の難病なので、素因はあっても、幼少時に発症せず、中年になってからの発症という、特殊な状態ならば、ならば、なんらかの発症につながる゜「きっかけ」があるはず

つづいて、小脳テスト、神経学テスト、筋力テスト、眼振テスト、整形外科テスト...
すべて陽性

問診が終わって診察です=原因は問診で解明した.....
(問診の内容については、プライバシーの問題に抵触するので割愛します)

続いて触診
脚力の検査をすると、外見的にも、ひどい0脚であり、筋力テストも、かなり弱化が認められる<L4のサブラクセイションが顕著に表れている
左腹部、鼠径部、膀胱部に硬直が触診される
L5=PRI
L4=PLi
L1=PI

T5=PRI
T4=PLI
最初に骨盤部の矯正をしたいが、骨盤は「内臓の影響を強く受ける」
=そのために先にL4を矯正する(L4は大腿神経であり、L4の矯正によって大腿部の筋力が回復する=要は土台をしっかり作り直してからである)
L4領域のすべての筋力と脚力は回復した=これで『土台』はできあがった

本来、L5がねらい目なのだが、下肢が安定しないと、内臓は安定しない、
そのためのL4の矯正である、L4の矯正だけでO脚は消失

次に、L5の矯正をする(L5=は下部結腸と骨盤内外壁の筋肉のすべてをを直接支配する)
これで内臓と骨盤の可動性は、回復する。


臥位になってもらうと、目まいがひどくなり、施療テーブルに仰向けになれない
体位の変化による血圧の調整不良の症状である
しばらく、座位のままで、血圧の安定するのを待つ

血圧は、立位 座位、臥位とそれぞれ体内の血圧の調整システムが働きます
したがって、各姿位での、血圧の調整を待つと安定してきます
特に僧帽筋と乳突筋、斜角筋の過緊張は、頚動脈洞を圧迫するので
「血圧」は不正になります

めまいが収まり、仰臥位になってもらい、頸椎の触診
後頭骨の陥入がひどく、第二頸椎がまったく触診できない
殆ど、第三頸椎まで、後頭骨が陥入している
これほどの、後頭骨の陥入は、初めてである
第二頸椎くらいまでならば、ザラにあります

後頭部の後部、後頭蓋膜にゆるく圧をかけて、後頭直筋と斜筋の弛緩を待つ
病院では、「脊髄症と小脳扁桃という診断」

後頭蓋膜にコンタクト、指尖で膜へ「圧」を.掛けていく…..
=しばらくすると、後頭骨が、上がりだし、第二頸椎が現れてくる

=本来後頭骨の陥入は、C1,C2、後頭関節が正常ならば、解剖学的に有り得ない
=ならは何故、陥入が発生するか?
 という問題を解くのが「鍵』となる(原因はストレス)
ストレスだけで何故、Opisthion Rhineの低下がおきるのか?

第一に、解剖学的な頸椎と後頭骨関節の位置の非正常が存在するなら、何故?
中年になって、急激に症状が発生したか?
解剖学的変異が存在するにも関わらず、症状が、ある、一定期間の間、発症しないという例 は実際にかなり存在する

キアリ症候群の判定は、かなり難しく、それだけに、医師も、いい加減な診断を下す例が多いのも事実
歩行困難でパーキンソンの反応がなく、腫瘍も無く、歩行困難を訴える場合、脊髄や小脳系の反射の異常は、すぐに、『キアリ症候群』と診断する

私は、この医師に尋ねたい。

脳脊髄液の圧力検査はしたのか?
脳脊髄液の感染検査はしたのか?
脳脊髄液の頭蓋内圧の検査はしたのか?
頭蓋底の規定線検査のうち、McGregor Rhine はnodhingu動作によって簡単に変異することを知っているのか?
Craniometryにおいて、Diveneter Rhineが低い場合は、頭蓋底の奇形が存在する、このような場合は、キアリ奇形と診断するであろう
しかし、foramen magnumのoccipital condyleの奇形が存在しなく、小脳扁桃が見られるならば、他の要因も考えるべきと考えます
今回のような、極端な後頭底蓋のOpisthionの陥入が計測されれば、当然、foramen Magendioも圧迫を受けるであろうし、
Cerebellomedullare cisternへの圧迫も相当なものが起きると考えます
したがって、当該医師は、検査の結果は『キアリ症候群』 と判断するのは、当たり前のようですが、今回に限り、この診断は完全に゛「誤診」であると断言できます
何故ならば、
二回の、カイロプラクティックの椎骨の矯正のみで、この患者は、『完全に』 回復してしまったからです

最初に書いたように、本当に『キアリ症候群』ならば』大後頭孔の拡大術などをしても、決して、観解は見られないはずです
この件に関しても質問があるならば、正規に書状にてご質問ください


さて、本題に戻り、
もうしばらく、弛緩作業を続ける
やがて、第一頸椎が現われてくる
患者は、「非常に気分が良くなった」
という
この時点で、めまいも消失

再び、触診をする
立ってもらい、再び座位になってもらう、そしてまた、立ってもらう=血圧の変動によるめまいは完全に消失。
しかし、脚力の検査をすると、外見的にも、ひどい0脚であり、筋力テストも、かなり弱化が認められる
左腹部、鼠径部、膀胱部に硬直が触診される


左腹部の硬直も半分ほど揺るむ(第五腰椎は下部結腸と骨盤底筋群を直接支配している)
残った左大腰筋と骨盤筋群をマニビュレーションで弛緩させる
続いて、膀胱部、結腸下部、鼠径部、骨盤筋群の弛緩作業(排尿困難があるという)

腹直筋は堅いが、胃の機能障害が原因で固まっている
(内臓の不調の原因については前述している)


『ストレス』が直接の原因で、47才でいきなり発症したらしい
ひどい猫背があり、胸椎の伸展が不能状態なので=前首、猫背を解除

後弯の胸椎にまくらを入れ、胸椎の伸展をマッケンジーシステムで行いながら、胸肋関節、肩鎖関節(肩鎖関節の遠位部は、交感神経の昂進を弛緩させる作用がある)
の靭帯を弛緩させる

続いて、第5,4胸椎の矯正をする=これは、胃の緊張の解除のため
(胃と胆嚢はストレスに直接反応する臓器である=T5は胃を支配する、T4は胆嚢を支配する=ストレスは視床から副腎へ、そして胆嚢へ、さらに胃に硬直をもたらします)

消化器の不調から、ひどい猫背があり、胸椎の伸展が不能状態なので=前首、猫背を解除
下半身、上半身ともに、落ち着いてきたので
頸椎を再度触診、第一、第二頸椎共に完全に露出してきたのを確認

第二頸椎のRPIを、
矯正する
(第二頸椎のサブラクセイションは僧帽筋の過緊張と、ひどい目まいと、頭痛を起こす)

肩こり=僧帽筋の過緊張が消失
めまいの消失
臥位、立位の不安定感の消失
精神的不安感の消失
頭蓋の陥入は停止

しかし、まだ、やや、歩行の安定性が良くない
0脚は完全に消失
患者は満足して次週の予約をして帰った、

アーノルドキアリ症候群の
第一日目の施療完了


アーノルド症候群に観血的手法は、すすめられない、症状が軽度ならば、十分にマニビュレーションで回復が見られるからである(ただし、かなり専門的なカイロプラクティックの解剖学、脊髄外科、大脳神経学、神経学などに:堪能ならばである)

もし、重症で歩行すらできない場合でも
「観血的手法」
で症状が回復、または、軽度に変化したという観解したなどの話は、全く聞かない
(悪化した話ならば、ネットでいやというほど 散見される)

少しでも、可能性を求めるならば
小田急線の本厚木にある

『日本カイロプラクティックセンター厚木」
まで、来てみてください、
約束はできません、しかし

最大の努力は致します

事実、二人が回復して居ます!!

その後さらに、二人のキアリ症候群の患者の治療に成功しています。





当院は、マッサージはしません、骨格をディバーシファシドtechniqueで、正しい骨格に矯正し、圧迫されている脊髄神経を開放し、症状を改善します    
体幹軸と、足から頭まで全身の矯正をします。  ●当院は必要のある「ずれた」椎骨のみの限定した正確な矯正です。
TEL046-229-3770
詳しくは、「日本カイロプラクティックセンター厚木」でホームページ を御覧ください=地図があります
日、月、木、休診    火、水、金、土、営業です  (祭日の場合は営業しています)  料金50分  ¥5000-です 
 日、月、木曜日は定休日です。