これは、柔道整復師などが習う一般的な「整形外科学」です
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整形外科の分類

まず大きな障害から

骨折などによる肩の障害
「上腕骨近位端骨折」

「鎖骨骨折」=手を伸ばした状態で腕を突いたときなどに発生する=体重が腕から肩の肩甲骨=鎖骨へと、応力が伝わり、手首の骨折や肩甲骨の骨折、鎖骨の骨折や鎖骨の脱臼が発生するものです
鎖骨の骨折には「靭帯の断裂」という厄介な障害も伴う事が多いので、整形外科の精密な診断が必要です


鎖骨の骨折の分類
Group=中央3/1の骨折は80%
Group=外側3/1の骨折は15%
Group=中枢3/1部の骨折は5〜6%

●分類
タイプ=軽度の胸鎖関節=鎖骨の転移=軽い鎖骨の脱臼と考えて良いでしょう、重症の場合は完全脱臼します(私も二回経験が有ります=痛いですよ〜腕が上がらなくなります、又は、腕を上げると痛いという症状になります=肩も痛いが、胸鎖関節も痛いです)

タイプA=円錐靭帯、菱形靭帯は温存している
タイプB=円錐靭帯断裂,菱形靭帯は温存して外側の骨片に付着
タイプC=肩鎖関節内骨折
タイプD=円錐靭帯、量刑靭帯は骨膜に温存し、骨折した骨片は上方変位
タイプF=粉砕骨折


?肩甲骨骨折
 肩甲骨体部の骨折
 骨端部の骨折
 頸部、骨端部の骨折

肩鎖関節損傷
 1=肩鎖靭帯捻挫
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 2=肩鎖靭帯断裂、烏口鎖骨靭帯損傷
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3=肩鎖靭帯、烏口靭帯断裂、肩鎖関節上右方転移
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4=肩鎖靭帯、烏口鎖骨靭帯断裂、肩鎖関節後方転移
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5=肩鎖靭帯、烏口鎖骨靭帯断裂、肩鎖関節の重度転移
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6=検査靭帯、烏口鎖骨靭帯断裂、鎖骨の転移
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胸鎖関節損傷=手を突くなどの介達外力によるものが多く、胸骨と鎖骨の脱臼、
特に上方内方脱臼が多い=徒手整復を試みる胸骨と鎖骨の間には「関節包」が存在する、この関節包」が必ず損傷する。
胸骨、鎖骨靭帯の脱臼による胸鎖靭帯繊維損傷では、再固定が難しい場合もある 

1肩不安定症
反復性前方脱臼、亜脱臼=
多方向性脱臼=
後方不安定症=
前方脱臼=
後方脱臼=
いずれの場合も非外傷性で既往歴により各靭帯のゆるみが存在します
特に「バンカート損傷」と呼ばれる上腕県骨関節の関節唇の硬縮や損傷が有ります

◎これは、ネットからの良い記事が有ったので紹介します
肩関節が外れるとクセになる、とよく言われますが、これは本当の話で、最初に脱臼した年齢が若いほど再脱臼しやすいと言われており、20歳以下では約90%以上の人が再脱臼を経験するとも言われています。反対に、40歳以上では20%以下と言われています。このように、脱臼が整復された後に、数日・数ヶ月、あるいは数年の経過を経て後に軽度の力で再脱臼してしまう病態のことを反復性肩関節脱臼と言います
 再脱臼する原因は現在もっともよく知られているものが、関節唇損傷と呼ばれるもので、バンカート病変(Bankart lesion)と呼ばれます。



上腕骨と肩甲骨の間には5つの靭帯が有ります
1)烏口上腕靭帯
2)上関節上腕靭帯
3)中関節上腕靭帯
4)前、下関節上腕靭帯
5)後下関節上腕靭帯
上腕関節唇損傷(上腕関節唇も靭帯のうちに入ります)
その他に「上腕二頭筋の腱」も上腕関節に関与します

これらの靭帯は上腕関節の安定に働いていますが、いずれかの「靱帯」に「硬縮」や筋の使い過ぎなどによる「過緊張」が発生すると安定性が崩れて「不安定」となり、慢性の亜脱臼や、上腕関節の脱臼が頻繁に起こるようになります。
「肩不安定症」の場合は「硬縮」「過緊張」を起こして居る「靭帯」や「筋肉」を解除すると、肩関節が安定するようになります


肩関節は
上腕骨
肩甲骨
鎖骨
胸骨
四つの骨で構造していますが
骨盤や肋骨も肩関節に関与します
これらの骨に停止する「筋肉」は多数あって
背中の背筋から、前腕の伸筋、屈筋、指の関節に至るまで、全ての構造物が肩関節の障害の原因となります


中でも、「体幹軸の狂い」によるものが多く、発症からの期間が短いものならば身体の重心を調整するだけで、一瞬にして回復する場合も多くあります。
「体幹軸」の狂いの原因は、内臓からの「内障」や、事故、過去の捻挫、骨折
打撲なども原因になります。


発症から長い期間を経ている症状は、一般的に回復に時間が掛かります=特に凍結肩になっている場合は、かなり長い期間を必要とする場合が多くありますが、「原因」をうまく見つけると、意外に簡単に回復する場合も有ります。

肩の障害と言っても、骨や靭帯の損傷が有る場合もあるので、あらゆる可能性を考える必要があるのです