 そこで前のカルテの記録を診ると・・・・
・・・思いついたのは、前回の症状を思い出したのです
 前回は腰痛と、踵の痛みでしたが
     原因は「座骨神経痛」でした

     この方は、胆嚢が弱くて、豆類や、植物油で右の腸炎をおこします

おまけに「乳アレルギー」です
    
前回は座骨神経からの踵骨枝による踵痛だったのです

そこでもう一度、体中を触診をすると(触診が第一に大切な診察です)

膨らんだお腹の右側に硬結がありそこを押すと痛みを訴えます

こうなれば、「決まり」です

前回同様の症状で、「胆嚢反射」です

しかし

今回は原因が違いました
このお腹は、「筋性防御」という症状で固まって「膨らんで」いるのですよ・・

いろいろと話をしていくと、ヨーグルトを食べているというのです
カスピ海ヨーグルト
という、かなり昔に流行った、自作のヨーグルトです

 菌をまだ販売しているそうです


 かれこれ三年くらい食べているそうです
    例の 
 乳酸菌はおなか良い

という
「テレビのコマーシャル」です

大概の人は「乳酸菌はおなかに良い」

というテレビの話を信じている人が、多いようです

しかし

人のお腹の中に居る「乳酸菌」は
「ひと乳酸菌」

という種類で

「牛」

が造る 大きな分子の乳酸菌ではありません

牛 乳酸菌 ではないのです

牛 は、土に生えている「草」から 草食動物だけが持つ 草を蛋白質に変換する

特殊な「消化酵素」から「乳」を作りだします

従って、道端に生えている「草」を 人間が食べるとお腹を壊します
下手をすると  草の「毒」 で死んでしまうかもしれません

「乳酸菌」とは120年ほど前に

ロシアの科学者である
 イリヤメチニコフ という人が

赤ん坊の便の中に、消化酵素の一種として、「人乳酸菌」を発見して 
ノーベル賞をもらっています

このニュースは世界中に飛び
世界中の人々が「ヨーグルト」を食べ始めたのです

特に

長命種族の多い 

ブルガリア地方の「乳」がもてはやされたそうです


しかし

そのうち、多く人々が、ヨーグルトを食べ続けると、「下痢」で悩まされるようになって
ヨーグルトブームは 下火になり  やがて消えて行ってしまったそうです

「ヨーグルトの歴史より」






皆さん、おぼえていますか?

現在の
ヨーグルトブームは
再生牛乳の販売で工場長が逮捕された事件がありました

あの 事件 以来根牛乳の販売数は減り続け

雪印
明治
森永
三社は 集まって会議をして、いかにして、売り上げを戻そうかと
知恵
を絞って

挙句に

「乳酸菌ブーム」

を作り上げたのです




これは、あの当時のことを、よく、覚えている人ならば、気付く人もいると思いますが

ある日から

いきなり
5分に一回くらい

「ヨーグルト」のコマーシャルが始まったのです

イヤー

そのコマーシャルの凄いこと!!

普通に、テレビを見ていた、私はこの異常に、頻繁に流れだした

「ヨーグルト」の コマーシャルにびっくりしました

それも一日中、夜中まで

よーグルト
ヨーグルト
ヨーグルト

ヨーグルト
ヨーグルト
ヨーグルト
ヨーグルト


なのです

つまりは
生き残りを賭けた、牛乳会社の作り出した
「乳酸菌ブーム」 
だったわけです。

日本カイロプラクティックセンター厚木