珍しい患者さんです

愁訴は手首が、動かなくなりました、というものでした。

「右の手首が、下は向きますが、上には動かなくなったんです。」

何時からですか?
と聞くと、

「先週くらいからです」
痛みはありますか?
と、聴くと
痛みはないんですが、手首が上がりません・・

というので
触診すると、骨折の反応はありません、確かに手首が、下には動きますが、上には、動きません

これは、
手首関節を構造している「月状骨」の単純な上方脱臼です
月状骨は手首の
「ベアリング」
の、役目する大切な骨です。


これは、ガンステッドテクニックで、矯正ができるタイプの単純脱臼です。
そして、ディバーシファイドにも同様のテクニックがあります。

矯正テクニック
骨折は無かったので、手首をけん引して、月状骨にコンタクトして
手首を軽くけん引したままで、月状骨にコンタクトすると、月状骨が固く動かないのが分かります。
一度、手前に牽引したまま、月状骨を脱臼方向に押し上げて、そのまま、
一気に、下方へ押し込みます。
ボキつ
と、整復音がして、見事に入りました。

さあ、これで動かしてください。

患者さんは、手首を上にあげると、綺麗に動きます。

年のため、下にも上にも何回か動かしして、確認してください
と、お願いします

あっ

もう動きます、痛みもありません。

と言ってニコニコしています。


あまりにも、一瞬で治ったので、びっくりして、信じられないようです。

ここまで、触診、矯正,整復して、掛かった時間は,約2分くらいです。
要は、知識と経験、と技術なのです。
私は武道の経験が長いので、肩や、手首、肘などは、しょっちゅう、整復をしていました。


原因は、変な角度で、転んだ時に手を着いたからだそうです。

今日の治療は、2分で終わりました。


手首を痛めた人のために(ネットの記事を掲載しておきます)

手根骨の骨折や 月状骨脱臼

手首の付け根の骨は、手根骨と呼ばれています。手根骨は、8個の小さな骨で構成されています。
月状骨は、手根骨の一番下にある、手首を動かす際の「ベアリング」の役目をする小さな骨です
ラテン解剖学用語では  「ルーネイト」 というロマンチックな呼び方をする、私の好きな骨の一つです。

下のイラストの「月」と書いてある部分が、月状骨です。

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月状骨の脱臼は、手根骨脱臼の中でも圧倒的に多いと言われています。
脱臼とは、関節が外れて骨が正常な位置からずれてしまう状態のことです。
月状骨の脱臼は、「月状骨周囲脱臼」とも呼ばれます。
(2)症状
月状骨を脱臼すると、疼痛や圧痛、運動制限、腫脹を発症します。
XP(レントゲン)を撮影すると、分かります。

ただし、月状骨を脱臼しても、月状骨と橈骨の位置関係は正常なまま保たれるので、医師が診断しても月状骨の脱臼に気が付かないことがあります。
可動域の検査をすれば直ぐに分かります。

(3)治療
徒手整復が治療の中心となります。徒手整復とは、脱臼によってずれた骨を元の位置に戻すことです。手術を行わず、素手によって骨や関節を動かします。

矯正ができない医者は観血的な方法をします。
観血的靭帯縫合とは、脱臼した部分を切開して、転位した骨を正常な位置に戻したうえで、ワイヤーで固定して靭帯を縫合するという方法です。

(4)専門医の受診
月状骨を脱臼すると、ピリピリとした弱い痺れや痛みを感じます。小さな痛みであるため、被害者自身が「気のせいかもしれない」と考えて、医師に痛みを伝えないことがあります。
しかし、痛みをお医者さんに痛みを伝えた場合であっても、XP(レントゲン)では月状骨の脱臼を確認できないことがあるため、=角度によってはレントゲンに映りにくい手首の小さな骨なのです。

専門である、整形外科のお医者さんであっても脱臼に気が付かないことがあります。(へぼ医の場合です=ほとんどヘボですけど=ちなみに平塚共済病院には「て外科」という、手の専門家の先生がいらっしゃいます=私の友人が交通事故で粉々になった、手首を完全に治した凄い先生です)

粉々になった友人の手首
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て外科の治療途中です
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今は完全に治っています。

軽い痛みであっても、手首や親指に痛みが生じている場合は、月状骨(げつじょうこつ)を脱臼している可能性や骨折がある場合があります。親指の周囲から手首にかけて痛みを感じている場合は、できる限り早期に専門医を受診しましょう。・・・・・

〇専門医を受診しましょう。・・・・・ネットには、こういう風に載っていますが、へぼ医ばかりなので、無駄だと思うのですが・・・


実際、私も経験があるのですが、レントゲンを撮っても「読影」ができる医者にあまり、会ったことがありません。私も両手首を骨折した経験があります。 近くの一般内科ですが、「折れてるね」とはっきりと診断を受けたのですが、レントゲンの取り方が気に食わなかったので、もう一度念のため行ったかの有名な市立病院での経験です。

そこでは、整形外科の先生が、レントゲンを見て、「なんでもないから明日から来なくていいよ」と言われました。 あきれて黙って帰ってきました。


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詳しくは、「日本カイロプラクティックセンター厚木」でホームページ を御覧ください=地図があります
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