このように、多岐にわたる腕と肩の問題は
大きく分けて、「神経系の障害」と「機能的障害」の二つに大別されますか゜、二つの障害の合併症も多いのが現実です
そのために、神経学的検査と同時に各関節の機能検査を行って頸椎神経の障害の除去と同時に機能的障害を解除していくという方法が、実際の治療で行います
しかし、前回も述べたように「痛み」や「症状]とは必ずその原因が奥深くに隠れています
治療の上で最も肝要なのは、この、「原因」を見つけることに尽きます
どうしてそうなったかを理解せずに、「痛む」部分や「障害部位」に直接施療するのは「整形外科的」な短絡思考で症状の改善は望めません、簡単な症例では、腕の挙上は出きるが、挙げると痛い=というタイプですが、これは簡単な三角筋炎、または三角筋を支配しているC5=腋窩神経の圧迫障害というのがあります
また、同じ症状でもC2頚神経支配の上部僧帽筋の硬結が挙上の最終段階で肩関節上部で挙上の障害になるというタイプもあります
或いは、肩痛の初期である場合、三角筋の起始する肩関節部分(肩隅というツボ)に疲労性の筋肉の硬結が発生して、腕の挙上の最終段階で肩に痛みを発生するというもので、このタイプがもっもと初期のために治療も簡単で10分もあれば痛みは直ちに消失します
肩の問題は、このように初期では、単なる三角筋の疲労性の硬結から始まるのが多いのですが、肩の部分に発生する痛みは、周りの肩を支える筋肉群を痛みからの「逃避反射」で関係の無い部分まで「肩をすくめる」動作のために肩甲骨(肩板)を取り巻く周囲の筋肉群の全てを巻き込んで゜「固まり始め」ます=こうなると肩どころか、橈骨神経の支配域である「橈骨沿いの=親指に沿う腕のライン」に神経性の「放散痛」を発症し始めます
こうなると「夜寝ている間も痛い」という症状に発展していきます
やがて肩板周りの筋肉群の緊張性硬結の影響は関係の無い脊椎にまで及び、痛みのある片側の筋肉群にまで緊張性の硬結が及び、やがて、肩関節の隙間が狭くなり、ますます腕の挙上は痛みを伴うようになります、この程度まで症状が進行すると、痛みによって引き起こされる緊張性の筋肉の硬結のため、肩甲骨の可動性は失われて(腕の挙上には90度までが三角筋→120度までが→上部僧帽筋→120度以上に腕を挙げるためにさらに菱形筋の開放と僧帽筋と肩甲骨の連動動作が必要になります)こうなると腕は完全に挙上障害の状態になります
夜、就眠すると、緊張によって肩を緊張させていた大胸筋が弛緩して肩が布団に向って下がり始めるために、鎖骨も一緒に下がり、斜角筋が伸展されるので(斜角筋の下には腕神経叢と腕靜動脈、リンパ管などが通っています)いわゆる斜角筋障害が起きて腕、指の痺れや麻痺などが起きてきます、最終形態は、頸椎ヘルニアです
首や肩の痛みや凝りは放って居るとこのような重症煮まで発展してしまいます、肩こりや腕の痛みが自覚できる内に「腕の良い治療家」の居るところで治療をする事が肝心です

「日本カイロプラクティックセンター厚木」