皆さん今日は

今日は、腰痛のメカニズムを解明しましょう

腰痛を引き起こす、直接の原因となる筋肉は「大腰筋」と言います

大腰筋の過緊張と共に、腹直筋が弱化すると骨盤のバランスが崩れ始まり、腸骨の可動性が低下して、その分を骨盤環の筋肉群がアンバランスを補う「不正のバランス」を取って補うようになり、正常では起きない、骨盤周りや腰椎周りの筋肉に過剰な負担を強いてしまうために、やがてこれ等の骨盤周りの生理的限界疲労に達した筋肉は、ちょっとした動き(少しの前屈み、や軽い荷物の挙上動作、あるいは咳など) で 「バキッ」 と脊柱起立筋が壊れて急性腰痛、すなわち「ギックリ腰」になってしまうのです
脊柱起立筋と、大腰筋は、拮抗筋で骨盤環と脊柱の前後のバランスを取っています、そこに腹直筋、大腿四頭筋、ハムストリング、腹斜筋群、腰方形筋などが全体の協力筋として働き、骨盤と上半身のバランスをとっています

骨盤は仙腸靭帯と恥骨靭帯、仙棘靭帯などで二本の足から伝達される重力に対する骨盤を離解する応力に対応しています
話が少し、外れますが…


「膝を曲げてやるシフトアップ」

良くエクササイズで腹筋運動(シフトアップ)をやりますが

あなたは、膝を曲げてやりますか?

それとも膝を伸ばして腹筋運動をやりますか?

果たして、腹筋運動は、どちらが正しいのでしょうか?
あるとき、外国の慢性腰痛症の生理学者が、一大発表をしました。

それは、腹筋運動はひざを曲げて行わないと、大腰筋に負担が掛かりそのために「腰が悪くなり腰痛になる」と言う内容でした

このニュースは世界中を飛び回り、このニュース以降、誰もかも膝を曲げて 腹筋エクササイズをやるようになったのです(流行は世界中を駆け巡る性質があります)

この生理学者の発表の効果は未だに世界中で信じられて、何処のジムに行っても、インストラクターは、理由も分からずに膝を曲げた状態でシフトアップをやらないと、腰を悪くすると 指導しています
?腹筋のエクササイズは、頭をへそを見るように上半身を屈曲する方法

(クランチと言います)
➁足を仰向けで45度くらいに上げ下げする方法

(レッグレイズと言います)

➂膝を曲げて上半身を屈曲伸展を繰り返す方法(シフトアップといいます)
クランチは=腹筋の上半分に対して有効の方法でインナーマッスルに関与しません=従って、腹筋の筋力は強くなりません=それどころか上部腹筋を短縮するので胸郭が下垂して、猫背の原因になります

クランチばかりやる、ボディビルダーに多く見かけます=腹は割れているが、猫背…

レッグレイズは=下半分の腹筋に対してのみ有効で、垂れたお腹(笑)を引き上げる効果はありますが、やはり腹筋全体と大腰筋の強化は起きません
シフトアップは=腹直筋の強化に効果があります、…がしかし、

腰椎をお腹の中(腹腔)で支えるインナーマッスル=大腰筋の強化には、まったく効果が無いのです

何故かって?
大腰筋の作動範囲は仰臥位で35度の大腿の屈曲とやや外旋に対して働く筋なのです、立位の場合は大腿骨の屈曲をします、従って、「膝を曲げた」姿勢でのシフトアップは、すでに大腰筋の可動範囲を逸脱して、大腰筋は、ぶよぶよに弛んだ状態での腹筋運動になってしまうので、腰痛を防ぐ一番大切なインナーマッスルである「大腰筋」は一切、この膝を曲げた姿勢でのシフトアップではまったく鍛えることが出来ないのです

従って、膝を曲げたタイプのエクササイズは腹直筋は鍛えられますが

腰痛症に最も大切な「大腰筋」を鍛える事が出来ない、間違った方法の腹筋エクササイズなのです
暇のある人は「筋骨格系のキネシオロジー」という本を参照してください

(誰も勉強しないと思いますが…笑 一応、お勧めの本です=ただし素人には理解不能です、理解したかったら最低4000時間の本格的なカイロプラクティックの医学の基本講習を受けてください、正式なカイロプラクティックカレッジは日本に2校しかありません、後はアメリカのカイロプラクティック医科大学に入学してください)

話がずいぶん 飛んでしまいましたので ここら辺で腰痛のメカニズムに戻りましょう
前回のブログで「腰痛の種類」を書きましたが、その腰痛の種類の内、

腰痛の一番多い原因となるのが

実は
食あたりやアレルギー食品の摂取、油物の食当たり等と、唐からしの

辛み成分であるキャプサイシンによる大腸粘膜の炎症、そして飲酒なのです

以上は特に、急性腰痛、つまり、ギックリ腰で来院する人々の第一原因です

なぜ?辛いものや、アレルギー食品などが、原因で腰が痛くなるのでしょう?

実は、刺激性の食品や腐敗性、アレルギー性の食品は、大腸のS字結腸部に炎症を引き起こすのです(油物と豆類は右側=回盲部に炎症を起こします=回盲部は胆嚢の反射点です=誰も知らないだろうな〜…)
しかし、普通の人は、腐ったものを食べても「腹が痛てぇ!」と言って

トイレに行って ゴロゴロピーっ!と下り急行列車を発進させて 一日二日でお腹が治り、決して腰痛になるような事は無いのです
しかし、一度腰を痛めた人や、先天性に腸の弱い人、すぐに疲労が腰に来てしまう人は、腹痛=腰痛と言うパターンになりやすいのです

気の毒に腰痛症になってしまう、「選ばれた一人」になってしまうのです
これには、内臓の障害を守る腰髄の反射機構が関与して居るのです

内臓が何等かの影響で炎症を引き起こすと、その内臓を守るために

内臓からのインパルスが腰髄の反射機構に送られて「筋性防御」を

起こすために、腹部周りの筋群は、反射拘縮を起こすので、その腹部周りの筋肉の中でも「大腰筋」が腰椎に直接、圧迫を起こすのです

当然、その反射拘縮は脊柱起立筋にも起こってしまうので、腰周りが

がちがちに固まってしまい、かくして、腰痛の出来上がり!!と言う訳けです

この腰椎への持続的な大腰筋の反射拘縮による過緊張はやがて椎間板への圧迫と言う現象を起こし、椎間板の繊維性変性を起こして「ヘルニア」へと症状は進行していくのです
重症の内臓障害の場合はこの反射拘縮を「ディフアンス」と言います

アッペ、すなわち、盲腸炎や内臓打撲などの障害のときに起こります