「肩こりの構造=その3  日本カイロプラクティックセンター厚木=大和整体研究会神奈川支部」
1から呼んで下さい  

胃腸が原因となる上部体幹の屈曲姿勢
横隔膜から上半身を屈曲させる遺伝性の胃弱とストレス性の胃弱
腹部【胃】にストレスや遺伝性の胃弱などがあると姿勢は胃を守る「防御姿勢」から横隔膜の部分で屈曲して前傾(猫背)姿勢となります、「胃」は精神的緊張や消化不良などがあると固くなって縮み上がり、鳩尾部分=横隔膜に癒着を起こします、この防御反射作用は食道裂孔の部分で噴門部の可動性を抑制してしまうので逆流性食道炎などの原因や食道裂孔ヘルニア、胃炎、胃潰瘍などの直接的な原因ともなります
        
 腹直筋の作用(体性内臓反射=ディファンス)
胸郭が前傾してしまうのは胃や腸等の内臓への防衛屈曲反射(内臓体性反射)によるもの、ですが、これは内臓の病気や傷ついた内臓を守るために腹筋群が壁のように固く硬直して外部からの腹部内臓への攻撃や衝撃から守るために腹筋群は過緊張を起こします、特に腹直筋の過緊張による短縮作用によって腹直筋の停止部である胸骨と肋軟骨が腹直筋によって停止部の恥骨に向かって下方へ引き下げられてしまうために胸骨、肋骨、胸椎で構成されている「胸郭」の構造体が前下方へ下垂して猫背が起きます(腹が痛いと前屈みになるのはそのためです)

胸郭が下垂すると胸骨上部に付いている鎖骨も共に下垂して、その作用で鎖骨に起始部を持つ斜角筋に過緊張が発生して頚椎は前下方へ引っ張られ、頸と顎が猫背特有の「顎の突き出し姿勢」となります
また、手の指や腕などにしびれをもたらす胸郭出口症候群は胸郭の前傾と閉じこみ、鎖骨の下方変位、大・小胸筋の過緊張によってT1,C7,C6部分への椎間孔圧迫、または斜角筋の過緊張などで発症します

早食いによる胃腸への慢性的負担の代償姿勢

早食い習慣などによる消化不良からの慢性的な胃腸障害による腹部の過緊張によっても体幹の屈曲姿勢は起こります、
 口は第一の消化器でありアミラーゼやプチアリンなどの消化液が分泌されます、胃は二番目の消化器です、肉食獣のように噛み引き裂いて咀嚼すると食物塊は大きなまま、十分に口で消化されずに胃に送り込まれます、そのために口で未消化の分を補うために、ペプシンや胃酸が多く分泌されて食物塊は十二指腸で十分に中和されず酸性のまま腸に送られるので慢性的な胃腸炎が発生します、早食いによる消化不良のために食物塊の体積は小さくならず、未消化物は発酵してガスを出し、腹部が膨らみます(ポッコリお腹)
そして食べる割には食物の消化吸収が不十分のために体力が減少していきます、
小腸での消化吸収は微絨毛で行われますが、食物が相当に細かく消化されていないと吸収は起きずに腸管を通り過ぎてしまうので食べた割には栄養分の吸収は起きないので糖分(エネルギー)の吸収不足となってしまい食べても食べても直ぐに小腹が空いてしまい、甘いものや間食で不足分を補うようになってしまいます、

 この場合の姿勢は膨満した腹部が邪魔をしているために前屈みになれないので一見猫背の屈曲姿勢には見えませんが、やはり内臓への保護姿勢から腹筋が過緊張を起こしていてその連動から大腰筋は過緊張を起こして骨盤は後傾し、前肩になります
これらの色々な原因によって肩凝りが発生するので肩の僧帽筋の凝りはいわば「結果」なのです。ですから、いくら肩もみをしても肩凝りは治らないわけです、「肩凝りは原因となる骨盤の角度不正、前肩や屈曲姿勢の原因となる胃腸の不良を解除するのが根本的治療」となります


ムチ打ち症による肩凝り

武道や運動での転倒、衝突、車両事故でのムチ打ち症などの場合は転倒、衝突などの衝撃によって立位を保つ筋トーヌスはバランスを失い、体幹は脊髄赤核系の抑制が発生して屈曲優位となり、防御反射姿勢をとるようになり、上部胸椎のサブラクセイションや頚椎のサブラクセイションが衝撃によって発生します、頸部や胸、上背部の筋群、肩と腕の全ての筋肉は頚椎から出ている頚神経叢、腕神経叢や胸背神経叢の支配によって作動しています、ムチ打ちなどの事故が影響を与えると衝撃などのために、頚椎の圧迫や過度の屈曲、過伸展、回旋変位などが発生するので(T1とC3が構造的に最も弱くダメージを受けやすい)、事故の衝撃によって多発する頚髄神経系のダメージは指の痺れ、肩やその周辺の放散痛、そして前肩や頸筋群の挫傷による重篤な頸の痛み、肩凝り、腰痛などの鞭打ち症独特の症状が発症します、この症状が長期に持続すると頸、肩、胸、など周辺の筋は過緊張のために頚椎の椎間板を圧迫し続けて、椎間板は弾力性の減少が起きて休息による十分な水分保持が出来なくなり繊維性変性が起き、頚椎ヘルニアや腰椎ヘルニアを発症します、 これらの症状は頚椎、上部胸椎などの回旋変位や屈曲変位が起こるために神経圧迫が生じますので、保存的処置とともに頚椎矯正が必要となります、サブラクセイションを起こした頚椎は決して揉み治療などでは元通りの正しい位置には回復しません。また、肩関節の亜脱臼が潜在的にある場合もあります。その他、まれに鎖骨や肋骨の亜脱臼を発見することもあります=これらの症状は横方向からの追突や転倒時に肩を強く打撲した場合に起きます。
その他、強い打撲を受けると、脊椎構造に異常が発生して ゜脳脊髄液減少症や漏洩症などの重篤な症状になる事もあるので、単なる「ムチ打ち症」として考えては危険です
先日も女子大の柔道部で「体落とし」という技で(体落としは柔道では普通のありふれた基本技で、決して特殊な技では有りません)、脊椎損傷で全身の麻痺になった人もいます

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