「片方の肩が下がっている」

片方の肩が下がっているという人が居ます

両肩が同じ高さの人は、逆に珍しいのですが、これは多くの人が右利きであることに起因しています

ヒトは利き腕側は基本的に「非荷重側」であり、いわゆる「効き足側」で、これは「舵取り足」という意味になり、右利きの人は、内臓に問題が無ければ、左荷重になり、普段でも体重の51%〜52%程度の体重が乗ります(=内臓に問題が有ると非荷重となります

運動など、上半身の動作時には「左荷重」になることによって、=野球の投球動作に代表されるように右上半身をフリーにして「自由上肢」として使います
例外は「テニス」という特殊な運動で「サイドステップして体重が乗った側」でショットします

「解剖学」では「テニス胸郭」という特殊な骨格について述べられています
これは、体重が荷重した方で、上半身の「ひねり運動」をするために、骨盤が荷重によって「固定」されるために「胸郭の中心部」で「回転運動」をするので胸郭下部(R10〜11肋骨)が『発達』して『膨らんだ』特殊な上部胸郭の構造を詳述しています

健康なひとの利き腕側の右側は、胸が前になり(左胸に比べて)肩の位置はやや、下がり気味となってきます
ですから、ショルダーバックなどは「右肩に下げにくい」という現象が起きます

逆に左肩は、下半身が荷重のためにロックされるので肩が「下がりにくく」なるので、肩にかけたバックを保持しやすくなります

このように一般的な範囲での肩の前後、高低差では、パスポートの写真を撮るときとか、仕立ての服を作るとき以外は、自分の肩が下がっている、又は上がっているなとどいうことは、ほとんど気にしないものです

高い方の肩は、「左腸骨が前方回転方向に入らない」つまり、肩が゛「下がる」ということは腸骨が後方回転しやすく、逆に「前に入らない」ことを意味します=レントゲン学では「PI骨盤」と呼びます

異常に下がらない肩は逆に「非正常」と考えます
「下がらない」というのは、荷重側に異常があったり、何かが肩を下げるのを邪魔しているために「肩」が下がらなくなります
肩甲骨の動きが悪くなったり、「脊柱起立筋」の疲労性硬縮も原因の一つです

これは、肩甲骨や起立筋が邪魔をして「肩が沈めない」ために起きる現象です

従って、下がる方の肩は柔軟性があり「正常」という判断が出来ます=つまり、肩が下がる能力は脊柱起立筋や背中の機能の「柔軟性」を意味するわけです

もう一つ
下がる方の肩は=「AS腸骨」ですから、骨盤は前方回転がしやすくなります=正座すると「膝」は引き込むことが出来ます
上がっている方の肩は=「PI腸骨」ですから、骨盤が後方回転するので正座すると「膝」は前に突き出します

ですから、
テレビで良くやるように、正座の時に、「ひざ」が揃わない=という現象は、正座によって、あるていど自分の骨盤の「ズレ」腸骨の=ASとPIの判断ができるというわけです

さて、あなたは、どちら側にショルダーバッグを掛けていますか??

ひょっとして、骨盤が「ズレ」ていませんか?