06/19 深腓骨神経麻痺=(dropfoot)
今日は。珍しい患者が来ました
症状は
足の親指が挙がらなくなってしまい、スリッパをはいて歩くとすっぽ抜けてしまう、つま先が挙がらない
というものでした。
この症状は
深腓骨神経麻痺=(dropfoot)と言います
深腓骨神経は、第四、第五腰椎から足先まで伸びている、脛骨神経の分枝で、座骨神経とともに、膝の裏を通り、
ふくらはぎの筋肉を支配する浅腓骨神経からひざのすぐ裏から、
足の前面の腓骨頭の約2cmほどのところから、腓骨頭の前面へと回旋して、表面に出て、拇指伸筋と前脛骨筋を支配する神経です。
骨折やひどい転倒、ひざの捻挫、等で起きると言われています。
脳梗塞の患者
症状は「下垂足」つまり「つま先」が挙がらなくなる病気です、dropfoot=ドロップフット、と呼ばれます
深腓骨神経の支配する「前脛骨筋」という筋肉に麻痺がおこるために
足の親指が挙がらなくなり、「つま先が垂れ下がる」という症状を起こします。
これは、よく脳梗塞の患者が、肘関節から腕を曲げて、さらに「振り出し脚」で歩いているのを見かけると思います。
麻痺側のつま先が挙がらないために、足先が引っかからないようにする独特の歩き方です。
普通の脚
足の親指が挙がらないくらい。生活に支障はないんじゃないかと、思いますが
ところが、普通は歩くときも、親指は「上」に上がります、足首も上がるのが普通なのですが・・
これがつま先が挙がらないと・・・足が垂れてしまいます。
垂れ下がった足首
従って、歩くときに「足首が垂れ下がる」ので、何にもなくても、垂れ下がった足のために、「ツマづきます」
スリッパをはいて歩くと、「親指」が挙がらないので、スリッパは前に向かって、すっぼ抜けてしまうのです。
このために、足を外側に「振り出して歩きます」脳梗塞になった人が、良くこの歩き方をしています。
「振り出し脚」といます
不具合は、この位なのですが、始終、足首が垂れ下がっているので、やたらと転びます。
試しに、足を垂れ下がったまで、歩いてみてください。 やってみると分かりますが、どんなに具合のわるいことか・・・
本人的には、かなりの精神的なダメージを受けます。
しかも、この症状は
「治りません」
何処の整形外科に尋ねても、「これは治りません」 と、変な「太鼓判」を押されます。
中には専門をうたっているところもありますが、決して良い結果は出ないらしいです。
実は私も 深腓骨神経麻痺=(dropfoot) をやりまして、もう5年になりますが、20件ほどの整形外科に尋ねましたが、「治りません、あるいは、取り扱っていません」などと断られます。
最近は、やっと、親指の先が少し上がるように、なりましたので、スリッパも,すっぽ抜けなくなって、
歩道の桝石にもつまずかなくなりました。
一時は、前脛骨筋が痩せてしまって、脛の肉が がごっそりと、抉れてしまっていましたが 最近は、ホンの少しずつですが筋肉が戻りつつあります。
さて、この患者ですが
先生、治りますか?
と、訪ねて来ました
私は、にべもなく
一言 「治りません」
と答えました。(実は、神経系のテストの結果、深腓骨神経の障害反応が無かったので、なんとなく、可能生を感じていたのですが・・・)
一回目の治療では何も効果はありません。 一般的な治療では、まったく変化がないことが分かりました=やはり考えていた通りの、反応で、大脳の運動野にも問題はありませんでした。
一回目は、綿密な検査と神経系の検査、可動域の検査、詳しい問診などを徹底的に行います。
発症の機序が私とは全くちがうので、いろいろと質問をして、そこからヒントを見つけていきます。
この人は、何回も「ギックリ腰」をやって、其の度に「仙骨部分の馬尾神経」に麻酔注射を受けています
馬尾神経への「麻酔注射」は、五回が限度、と、言われています=それ以上は神経が腐ると言われています。。実は、とても危険な注射なのです。
今回は、「左のひざ」の調子が悪くて、整形外科に行ったそうですが
膝に三回目のヒアルロン酸注射をした後で、「足首が挙がらないという」症状が出てきたそうです。
その時に、整形外科の先生は、ヒアルロン酸注射のせいではなくて、過去に「馬尾神経」に麻酔注射」を数回うけているので、原因は「馬尾神経」から来ているのではないか?」
ということをおっしゃっていたそうです。
馬尾神経からの影響として「遠位」の腓骨神経に影響が出るということは、
非常に可能性のある問題です、
〇ちなみに=馬尾神経(ばびしんけい)とは・・
脊髄は腰椎1番〜2番の高さで終わり、そこから神経が馬のしっぽの毛の様に背骨の中を下りてきます。
この神経の束を馬尾神経と呼び、腰から足のすべての筋肉を支配しています。
しかし
この整形外科の医師の一言が、「ヒント」です
それが証拠に「脳梗塞」の場合でも、脳から遠く離れた、足の麻痺が、起こるではありませんか?
そういった、数々の可能性をかんがみると、非常に「可能性大」です
二回目の治療は
馬尾神経の回復を狙いました。馬尾神経は「仙骨」の中にあります 仙骨は五個の骨から出来ています。
仙骨は整形外科では、一個の固まった骨と見なして、腸骨と仙骨は「不動関節」と教えています。
現在の仙腸関節は「数ミリ」の可動性が認められる‥・・・と意見が異なってきています。
レントゲンを撮るとよくわかるのですが、仙骨は五個の骨で出来ていて、しかもその五個の骨の間には
「椎間板」が存在しています。 つまり、「仙骨は動く」ということの証拠なのです。
しかし、何世紀もの間、「整形外科」では絶対に動かない! と言い続けてきたのです。
この仙骨の中には「仙骨神経叢」という「下肢」を支配している神経系がびっしりと入っています。
何らかの原因で、「骨盤帯」にゆがみが起きると、「骨盤」と「下肢」を支配している、「座骨神経」と「仙骨神経叢」
に、トラブルが発生して、腰痛や下肢の動きが制限されたり、指や、踵などに痛みが出たりと、不具合が生じます。
ですから、「解剖学」や「神経学」を並べて考えると、そこに「答え」が出てくるのです。
治療編
二回目の治療の結果は・・・
「動いた! 」
という患者の声から始まりました。
「スリッパも脱げない!」
「親指が挙がる!」
「足首が挙がる!」
と小躍りして、喜んでいます。
狙いは、見事に、当たりました。
何処の整形外科でも治らないという、深腓骨神経麻痺=(dropfoot) が、結構よい結果が出ました。
TEL046-229-3770
本厚木駅 南口 徒歩 一分です
詳しくは、「日本カイロプラクティックセンター厚木」でホームページ を御覧ください=地図があります
月、木、休診 祭日は営業しています
12:00から21時まで営業
症状は
足の親指が挙がらなくなってしまい、スリッパをはいて歩くとすっぽ抜けてしまう、つま先が挙がらない
というものでした。
この症状は
深腓骨神経麻痺=(dropfoot)と言います
深腓骨神経は、第四、第五腰椎から足先まで伸びている、脛骨神経の分枝で、座骨神経とともに、膝の裏を通り、
ふくらはぎの筋肉を支配する浅腓骨神経からひざのすぐ裏から、
足の前面の腓骨頭の約2cmほどのところから、腓骨頭の前面へと回旋して、表面に出て、拇指伸筋と前脛骨筋を支配する神経です。
骨折やひどい転倒、ひざの捻挫、等で起きると言われています。
脳梗塞の患者
症状は「下垂足」つまり「つま先」が挙がらなくなる病気です、dropfoot=ドロップフット、と呼ばれます
深腓骨神経の支配する「前脛骨筋」という筋肉に麻痺がおこるために
足の親指が挙がらなくなり、「つま先が垂れ下がる」という症状を起こします。
これは、よく脳梗塞の患者が、肘関節から腕を曲げて、さらに「振り出し脚」で歩いているのを見かけると思います。
麻痺側のつま先が挙がらないために、足先が引っかからないようにする独特の歩き方です。
普通の脚
足の親指が挙がらないくらい。生活に支障はないんじゃないかと、思いますが
ところが、普通は歩くときも、親指は「上」に上がります、足首も上がるのが普通なのですが・・
これがつま先が挙がらないと・・・足が垂れてしまいます。
垂れ下がった足首
従って、歩くときに「足首が垂れ下がる」ので、何にもなくても、垂れ下がった足のために、「ツマづきます」
スリッパをはいて歩くと、「親指」が挙がらないので、スリッパは前に向かって、すっぼ抜けてしまうのです。
このために、足を外側に「振り出して歩きます」脳梗塞になった人が、良くこの歩き方をしています。
「振り出し脚」といます
不具合は、この位なのですが、始終、足首が垂れ下がっているので、やたらと転びます。
試しに、足を垂れ下がったまで、歩いてみてください。 やってみると分かりますが、どんなに具合のわるいことか・・・
本人的には、かなりの精神的なダメージを受けます。
しかも、この症状は
「治りません」
何処の整形外科に尋ねても、「これは治りません」 と、変な「太鼓判」を押されます。
中には専門をうたっているところもありますが、決して良い結果は出ないらしいです。
実は私も 深腓骨神経麻痺=(dropfoot) をやりまして、もう5年になりますが、20件ほどの整形外科に尋ねましたが、「治りません、あるいは、取り扱っていません」などと断られます。
最近は、やっと、親指の先が少し上がるように、なりましたので、スリッパも,すっぽ抜けなくなって、
歩道の桝石にもつまずかなくなりました。
一時は、前脛骨筋が痩せてしまって、脛の肉が がごっそりと、抉れてしまっていましたが 最近は、ホンの少しずつですが筋肉が戻りつつあります。
さて、この患者ですが
先生、治りますか?
と、訪ねて来ました
私は、にべもなく
一言 「治りません」
と答えました。(実は、神経系のテストの結果、深腓骨神経の障害反応が無かったので、なんとなく、可能生を感じていたのですが・・・)
一回目の治療では何も効果はありません。 一般的な治療では、まったく変化がないことが分かりました=やはり考えていた通りの、反応で、大脳の運動野にも問題はありませんでした。
一回目は、綿密な検査と神経系の検査、可動域の検査、詳しい問診などを徹底的に行います。
発症の機序が私とは全くちがうので、いろいろと質問をして、そこからヒントを見つけていきます。
この人は、何回も「ギックリ腰」をやって、其の度に「仙骨部分の馬尾神経」に麻酔注射を受けています
馬尾神経への「麻酔注射」は、五回が限度、と、言われています=それ以上は神経が腐ると言われています。。実は、とても危険な注射なのです。
今回は、「左のひざ」の調子が悪くて、整形外科に行ったそうですが
膝に三回目のヒアルロン酸注射をした後で、「足首が挙がらないという」症状が出てきたそうです。
その時に、整形外科の先生は、ヒアルロン酸注射のせいではなくて、過去に「馬尾神経」に麻酔注射」を数回うけているので、原因は「馬尾神経」から来ているのではないか?」
ということをおっしゃっていたそうです。
馬尾神経からの影響として「遠位」の腓骨神経に影響が出るということは、
非常に可能性のある問題です、
〇ちなみに=馬尾神経(ばびしんけい)とは・・
脊髄は腰椎1番〜2番の高さで終わり、そこから神経が馬のしっぽの毛の様に背骨の中を下りてきます。
この神経の束を馬尾神経と呼び、腰から足のすべての筋肉を支配しています。
しかし
この整形外科の医師の一言が、「ヒント」です
それが証拠に「脳梗塞」の場合でも、脳から遠く離れた、足の麻痺が、起こるではありませんか?
そういった、数々の可能性をかんがみると、非常に「可能性大」です
二回目の治療は
馬尾神経の回復を狙いました。馬尾神経は「仙骨」の中にあります 仙骨は五個の骨から出来ています。
仙骨は整形外科では、一個の固まった骨と見なして、腸骨と仙骨は「不動関節」と教えています。
現在の仙腸関節は「数ミリ」の可動性が認められる‥・・・と意見が異なってきています。
レントゲンを撮るとよくわかるのですが、仙骨は五個の骨で出来ていて、しかもその五個の骨の間には
「椎間板」が存在しています。 つまり、「仙骨は動く」ということの証拠なのです。
しかし、何世紀もの間、「整形外科」では絶対に動かない! と言い続けてきたのです。
この仙骨の中には「仙骨神経叢」という「下肢」を支配している神経系がびっしりと入っています。
何らかの原因で、「骨盤帯」にゆがみが起きると、「骨盤」と「下肢」を支配している、「座骨神経」と「仙骨神経叢」
に、トラブルが発生して、腰痛や下肢の動きが制限されたり、指や、踵などに痛みが出たりと、不具合が生じます。
ですから、「解剖学」や「神経学」を並べて考えると、そこに「答え」が出てくるのです。
治療編
二回目の治療の結果は・・・
「動いた! 」
という患者の声から始まりました。
「スリッパも脱げない!」
「親指が挙がる!」
「足首が挙がる!」
と小躍りして、喜んでいます。
狙いは、見事に、当たりました。
何処の整形外科でも治らないという、深腓骨神経麻痺=(dropfoot) が、結構よい結果が出ました。
TEL046-229-3770
本厚木駅 南口 徒歩 一分です
詳しくは、「日本カイロプラクティックセンター厚木」でホームページ を御覧ください=地図があります
月、木、休診 祭日は営業しています
12:00から21時まで営業