06/27 ひざ痛のお話し
ひざ痛のお話
ひざ痛は、特に高齢の女性に多い、という特徴があります
男性のひざ痛も少ないですが、やはり、いらっしゃいます
しかし、何故、女性に多いのか?
それも、高齢になると、多発するのは何故でしょう?
「ひざ痛」の解剖学 から紹介しましょう(難しいお話です)
足の大腿部の筋肉は骨盤(腸骨)の前から起始して
「膝蓋骨=膝のお皿」を介して、下腿の「脛骨粗面」=お皿の下に停止します
大腿四頭筋と呼ばれる、この筋肉は、人体で最大の筋肉で、四つ の筋肉から構成されています
この、四つ の筋肉のうち、真ん中を通る、一番強い筋肉は「大腿直筋」と呼ばれ、さらに、その下に「中間広筋」という筋肉との二重構造になっています
左右の2本の筋肉は「外側広筋」と「内側広筋」で、合計で4本の筋肉が大腿骨の前と横を通っています
「大腿直筋」のみが「骨盤から起始して、「膝蓋骨」を通して脛の骨に止まっていますが、この筋肉は「膝の関節」の真上を通るので、その上にある「膝蓋骨」は関節を跨ぐ時の「ベアリング」の役目をして、この筋肉の「強い力」でひざ関節が壊れないようにする役目が有るのです
さらに。この膝蓋骨の下と、膝の関節全体に「膝蓋下包=滑液包」という「滑液」が入っている「袋」があって、膝関節の潤滑剤として、膝を保護しています
大腿骨の後ろ側は、
「ハムストリング」と呼ばれる、個別の4本の筋肉が骨盤と足、膝を支えています
大腿骨の前側にある筋肉は「L−4」=腰椎の四番目から出ている神経(大腿神経)に支配されています
大腿骨の後ろ側の筋肉は「L−5」=腰椎の五番目から出ている(坐骨神経)に支配されています
大腿骨の内側は「L−3」(閉鎖神経)の支配する「内転筋」が4本あり、脚の内側を支えています
ひざ痛の発症の原因
ひざ痛になるのには、二つの要因が重なります
「神経の圧迫」と「筋力の不均衡」!
○骨盤が捩じれるために「腰椎」が捩じれて「大腿神経」「坐骨神経」「閉鎖神経」を圧迫する=神経圧迫
○神経の圧迫によって、その支配域の筋肉に「異常硬結」が発生する
○筋肉の異常硬結で筋力の不均衡がひざ関節の筋力バランスを崩す=「アライメントの狂い」が発生する
こうした「原因」が膝の痛みを起こします
○その結果=半月板や、靭帯、関節滑膜を傷める=炎症が起きる=腫れる=発熱する=水が溜まる
○傷めた、膝関節の軟部組織を「守る」ために、関節滑膜内の「滑液」が増えて、狭くなった「関節間隙」 広げて、関節内部の半月板や、軟部組織を守る=ちょうど「火傷をすると水疱ができて内部の筋肉組織を守る」のと、同じ「自動保護システム」が 働いて、「膝に水がたまる」という現象が起きます
ですから「膝の水疱=水腫れ」は、実は、「傷んだ膝の関節」を守るためなのです
整形では、この大切な「関節内部の保護作用」によって溜まった「膝の水」を抜いてしまいます
すると、一時的に膝の腫れが引くので楽になります(みなさん=結果はどうでも、すぐに楽になりたい)
が、!
捩じれたひざ関節を守るための「水=滑液」が無くなると、「捻じれたひざ関節を守るものが無くなる」ので、膝の組織損傷は進行していきます
そして、やがて、膝の変形が起き始めて、
「膝の曲がったおばあさん」が出来上がるのです

膝の治療
ひざ痛には、はっきりとした「原因」があり、神経の圧迫、筋肉や、関節のねじれで、痛みが発生します
「膝の痛み」そのものは単なる「結果」に過ぎないのです
その「結果」としてのひざ痛は、膝をいじくっても、水を抜いても、注射をしても「治らない」のです
何故なら、「ひざ痛」の「原因」を治さないからです
ひざ痛の原因は、いろいろありますが、(過去録を見て下さい)
私が、最初に「ひざ痛の原因を発見した」時ののお話は......次回です、、、、、。
ひざ痛は、特に高齢の女性に多い、という特徴があります
男性のひざ痛も少ないですが、やはり、いらっしゃいます
しかし、何故、女性に多いのか?
それも、高齢になると、多発するのは何故でしょう?
「ひざ痛」の解剖学 から紹介しましょう(難しいお話です)
足の大腿部の筋肉は骨盤(腸骨)の前から起始して
「膝蓋骨=膝のお皿」を介して、下腿の「脛骨粗面」=お皿の下に停止します
大腿四頭筋と呼ばれる、この筋肉は、人体で最大の筋肉で、四つ の筋肉から構成されています
この、四つ の筋肉のうち、真ん中を通る、一番強い筋肉は「大腿直筋」と呼ばれ、さらに、その下に「中間広筋」という筋肉との二重構造になっています
左右の2本の筋肉は「外側広筋」と「内側広筋」で、合計で4本の筋肉が大腿骨の前と横を通っています
「大腿直筋」のみが「骨盤から起始して、「膝蓋骨」を通して脛の骨に止まっていますが、この筋肉は「膝の関節」の真上を通るので、その上にある「膝蓋骨」は関節を跨ぐ時の「ベアリング」の役目をして、この筋肉の「強い力」でひざ関節が壊れないようにする役目が有るのです
さらに。この膝蓋骨の下と、膝の関節全体に「膝蓋下包=滑液包」という「滑液」が入っている「袋」があって、膝関節の潤滑剤として、膝を保護しています
大腿骨の後ろ側は、
「ハムストリング」と呼ばれる、個別の4本の筋肉が骨盤と足、膝を支えています
大腿骨の前側にある筋肉は「L−4」=腰椎の四番目から出ている神経(大腿神経)に支配されています
大腿骨の後ろ側の筋肉は「L−5」=腰椎の五番目から出ている(坐骨神経)に支配されています
大腿骨の内側は「L−3」(閉鎖神経)の支配する「内転筋」が4本あり、脚の内側を支えています
ひざ痛の発症の原因
ひざ痛になるのには、二つの要因が重なります
「神経の圧迫」と「筋力の不均衡」!
○骨盤が捩じれるために「腰椎」が捩じれて「大腿神経」「坐骨神経」「閉鎖神経」を圧迫する=神経圧迫
○神経の圧迫によって、その支配域の筋肉に「異常硬結」が発生する
○筋肉の異常硬結で筋力の不均衡がひざ関節の筋力バランスを崩す=「アライメントの狂い」が発生する
こうした「原因」が膝の痛みを起こします
○その結果=半月板や、靭帯、関節滑膜を傷める=炎症が起きる=腫れる=発熱する=水が溜まる
○傷めた、膝関節の軟部組織を「守る」ために、関節滑膜内の「滑液」が増えて、狭くなった「関節間隙」 広げて、関節内部の半月板や、軟部組織を守る=ちょうど「火傷をすると水疱ができて内部の筋肉組織を守る」のと、同じ「自動保護システム」が 働いて、「膝に水がたまる」という現象が起きます
ですから「膝の水疱=水腫れ」は、実は、「傷んだ膝の関節」を守るためなのです
整形では、この大切な「関節内部の保護作用」によって溜まった「膝の水」を抜いてしまいます
すると、一時的に膝の腫れが引くので楽になります(みなさん=結果はどうでも、すぐに楽になりたい)
が、!
捩じれたひざ関節を守るための「水=滑液」が無くなると、「捻じれたひざ関節を守るものが無くなる」ので、膝の組織損傷は進行していきます
そして、やがて、膝の変形が起き始めて、
「膝の曲がったおばあさん」が出来上がるのです

膝の治療
ひざ痛には、はっきりとした「原因」があり、神経の圧迫、筋肉や、関節のねじれで、痛みが発生します
「膝の痛み」そのものは単なる「結果」に過ぎないのです
その「結果」としてのひざ痛は、膝をいじくっても、水を抜いても、注射をしても「治らない」のです
何故なら、「ひざ痛」の「原因」を治さないからです
ひざ痛の原因は、いろいろありますが、(過去録を見て下さい)
私が、最初に「ひざ痛の原因を発見した」時ののお話は......次回です、、、、、。