不妊治療は46万人超!

不妊症に悩むカップル・夫婦の数は年々増加しており、妊娠をサポートする「不妊治療」を受けている人は、2020年度時点で46万人を超えています

不妊症の定義

性交渉を一定期間約一年間続けても妊娠に至らない場合に、「不妊症」と定義されています
不妊治療とは、薬や高度生殖医療技術を通じて妊娠の手助けをすることをいいます。


不妊症の原因
不妊は女性が原因になるものは、QHOの発表によると、
不妊症の原因が女性のみにある場合が41%、
男性のみが24%、
男女ともにあるのが24%、
原因不明が11%で
約半数は男性側に原因があるとしています。
男性側の原因
精液の中に精子がない「無精子症」
数が少ない「乏精子症」
運動率が悪い「精子無力症」、
精子を運ぶ道に問題がある「精路通過障害」

など病名がつかなくても、精子の運動率や状態が少し悪い状態を言います

女性側の原因
女性側の不妊症の原因、
排卵障害や卵管障害、
子宮内膜症
子宮筋腫、
頚管粘液の異常
着床障害

などがあります。

また、検査を受けても
「原因不明の不妊」と診断されることもあります。

近年は晩婚化が進み、妊娠を望んでも1年を過ぎた段階で
妊娠しないときには、
不妊検査を受けることが推奨されています。
特に女性は40歳を超えると、自然妊娠できる可能性が低下していきます。
特に、45歳くらいからは、妊娠率が急激に低下するだけでなく、流産率も高まります。

不妊治療の検査方法

女性の場合基礎体温や血液中のホルモン値の測定、
超音波検査、子宮卵管造影などの検査

また男性では、精液を採取して、精子濃度や運動率、奇形率などをチェックする精液検査不妊検査は女性の生理周期に合わせて計画を組み立てる必要があるため、一連の検査に1〜2ヶ月かかること
があります。

不妊治療の内容は大きく3種類あります。
タイミング法・
排卵誘発法
人工授精
体外受精
でなくても妊娠の可能性があると判断された際に、最初に選択される治療です。

妊娠しやすいタイミングにあわせて性行為を行うことで、妊娠の確率を上げるのが「タイミング法」です。

基礎体温や尿中の黄体化ホルモンの測定、超音波検査などで排卵日を予測して、排卵日の少し前に性行為を行います。通院して排卵日の予測の精度を高めることで、妊娠率も高まります。
費用は検査の内容などでかわり、数百円のときもあれば、1〜3万円ほどかかるときもあります。

人工授精
人工授精とは、男性の精子を採取し、直接子宮内に精子を送り届けて妊娠をサポートする方法です。勃起不全や射精障害など、男性側に不妊の原因が認められる場合にも行われます。
1回当たり、約20~100万円の費用と言われています

体外受精・顕微授精
人工授精で妊娠できない場合


体外受精は、女性から卵子を、男性から精子を取り出して体外で受精させ、培養した受精卵を子宮に戻すことで妊娠率を高める方法です。ほとんどの不妊原因に対して有効といわれています。
費用は約30~100万円かかるといわれています。
また、精子の状態が悪いときは、「顕微授精」を行います。
顕微授精は、授精させたその後、受精卵を培養して子宮へ戻す方法です。費用は約300万円と、さらに高額です。

不妊治療の期間はいつまで?
人工授精の例でいうと、4周期以上行った場合の妊娠率は、40歳未満で約20%
40歳以上で10~15%と言われています

そこから体外受精や顕微授精などの生殖補助医療にすすむと、1回あたりの妊娠率は、
20代で41,5%、
30〜34歳で38,3%、
35〜39歳で32%、
40〜44歳で18,9%、
45歳以上で5,4%です。


不妊治療に必要な費用は、治療方法によって増減します。2016年に「こそだてハック」が実施したアンケート
不妊治療に100万円以上かかったという人は全体の34,3%
300万円以上かかったという人も6,1%


保険は?

2016年に、不妊症に悩む夫婦にむけて、民間の保険運用が許可されました
日本生命保険の「シュシュ」
東京海上日動火災保険の「不妊治療費用等補償保険」
などがあります。
加入には条件があるので、検討して損はあありません

男性の不妊治療は早期開始が効果的

2010年の調査によると、体外受精や顕微鏡受精で生まれた子供は、すでに約36に1人の割合になったということです。
年齢が若いうちから治療を行ったほうが妊娠可能性も高くなるので、夫婦で話し合い、できるだけ早めに取り組むことです。



妊娠の解剖学的条件

女性の性器は 普段は「膣の内部」は「酸性」です
この酸性という体液は、外性器である女性の性器を外的な菌や感染から守るためのシステムです。
しかし、男性の精子は「アルカリ性」なので「酸性の体液」は男性の精子をかんたんに殺します

この女性の子宮から分泌される,「酸性液」は 女性が 性的オーガズムに達するときや 相手の男性の子供を授かりたいと、心から願うときにだけ、受胎に 都合の良い
中性
に変化します

つまり、性行為が とても嫌いな女性は、男性が早く終わらないかしら・・・
と願いつつ、いやいや性行為を行うので、酸性の体液はアルカリ性となる「受胎の準備」が整わないので、なかなか子供が授からないということになります。

男性を心から愛し、子供を欲しないと、受精という、解剖学的、科学的な生理現象は起らないのです。

なんの料金基準や婦人科の同業者間の決まりの無い 不妊治療は、婦人科医のぼったくりの「詐欺行為」として 訴えている婦人科医も居ます。


不妊については続きがあります、お楽しみに・・・