木曜日に一か月振りに再び獣医さんにピーちゃんを連れていきました

何しろ、尻尾が完全に無くなってしまったスズメのピーちゃんは、
主翼だけで、部屋の中を飛び回っているのですが、、、

スズメの飛び方を観察すると分かるのですが

スズメは羽根で『飛ぶ」のではなく、羽根で浮力を出して、後は「尻尾」で 空気 を
「叩いて」跳躍飛行をします

小さな鳥は、よく、尻尾を ピンピン と叩くような動作をします

体力のない小鳥は「主翼である羽根」で飛ぶのではなく

主翼で浮力を生み出した後は、尾翼 で 空気を「叩いて」スピードを出して跳躍飛行をします

従って、「尾翼」の無い ピーちゃんは 自然には帰れなくなってしまったわけです

獣医さんは、てっきり、普通に羽根が生えて、もう、自然に帰っていたとばかり思っていたらしく、
一か月の夏の盛りが終わろうとする 時に 「再診」に来た ピーちゃんを見て

「えっ! まだ飛ばなかったんですか?」

と、絶句していました

事の次第を話して  どうも、「食品アレルギーみたいです」 という話をしたら

餌に混ぜて下さい、と「抗アレルギー剤」を処方してくれました、

、、、
って、いったって、餌も食べさせるのが大変なピーちゃんです

何しろ、人の指を「噛む」ことを覚えてしまって、治療院の中で治療テーブルに伏せている患者さんの
 指先や爪に 噛みついて ブラブラ と ブランコをして遊んでいるのです

だから、

餌をやろうとすると、まず、くちばしで つついて 威嚇して、
それから爪や指先を噛みついて来るのですから、せっかくいただいた
「抗アレルギー剤」

もとうとう、飲ませることもできず

主翼しか無い、
ピーちゃんを いったい、いつになったら、空へ返してあげられるのか
分からないので、

それを聴きに、獣医さんに行ったのですけど〜、、、、?

さて、どうしたものか?、、、

と、悩んでいた時、そんな時に、

土曜日に来た、腰痛の患者さんから、七沢に「野鳥を保護してくれる施設が有ると聞きました

さっそくPCで検索してそれらしきところに電話をしてみました、

すると、厚木市で管理している施設だそうで
交通事故や病気の行き倒れのような、鳥や、しか、等を看病、飼育して、
元気になると自然の中へ返してやるそうです

それで、七沢の「自然環境保護センター」 というところへ電話した訳です

男性が、電話に出ました
ちょっと待ってください、係の人に代わります

そして、

「もしもし、どうしました?」

110番、じゃないんだから、、、、もう。

んで、事情を話すと

「自然に手を出してはならぬ!」

と、どこかで聞いたセリフ、、、(ナウシカの中に出てくる「おばば」です)

「オームの群れじゃっ、目しいた、わしのかわりに、よーく、見ておくれ!」と、いうやつです

30分近くも、「人間は、自然に手を出さず、見守ってあげなければならないのです、例え、死ぬと、分かっていても、
ヒナを拾ってはいけないのです」

「それで、生きて行くことが出来なければ、それも、そのスズメの運命なのです」

成り行きに任せるのが自然のルールなのです」

と、お説教されました

そりゃあ、理屈では、その通りかもしれないけど、

見るからに後、数時間で死ぬ、と、分かっている生き物を、見捨てていくような非情なことが、

このお人よしのジジイに、できる訳がないじゃないですかっ!

こんな小さな、生きものが、目の前で死んでしまうなら、
自分の命を分け与えてでも

「神様、私の命が無くなってもいいですから、どうぞ、この子を救ってください」



祈らずにはいられません

子育てをした方なら、この切ない気持ちが、分かると、思います

親は、自分の命をなげうってでもわが子を救おうとするのが、本能です

私は、だまって、お説教を聞き入りました

「私も、この子を何時、放してあげたらいいのか、分からないので、教えていただきたいのです」

「今日か、明日か、と、羽根の無いスズメを放してやりたいのですが、どうしたらいいのかわからないのです」

と、話したら

では、明日の日曜日でも、やっていますから、それにこちらには、専門の獣医さんも、常時
二〜三人は居ますから
、連れてきてください、こちらの獣医さんに診てもらいましょう」

と、言ってくれました

ネットでスズメの記事を見ると、なんと、すずめの寿命は、10年〜15年というではないですか、

おまけに、スズメの雛をひろったら、一生その子を飼うつもりで、、、、

てなことを、ブログに書いてあるではないですか

尻尾が無くなって、飛べなくなったスズメ、、、

正直、ピーちゃんを、10年間、面倒みなければ、、、みたいな覚悟をしていたのです、、