寝ると痛い仙骨痛


痛みの原因

結論から言うと、尾骨痛は内臓の不調によって起きる腸骨のEXによって発症します。
すなわち、内臓の不調によって、「内臓ー体性反射」が起きてきます

これは「迷走神経反射」とも言われ、内臓の異常ーつまりアレルギー食品の摂取や、腐敗した食品、あるいは、菌に汚染された食品などの摂取によって、胃腸などの炎症が発症すると、内臓は痙縮してしまいます=自律神経反射→(内臓→体性反射)。

こういった内臓の異常は、脊椎、腰椎の両側を走行する「自律神経節」 に灰白交通枝と白交通枝によって内臓の情報が集積し、脊椎内部の脊髄神経(運動神経系)に内臓に起きる全ての情報が伝えられ、その情報で 『筋骨格系に防御反射』 が起きて、患側面の腸骨が閉じ込んでしまうために、耳状面にズレが生じて、仙骨が後方へ突出してしまう結果、尾骨筋や仙腸靭帯、仙棘靱帯などに過緊張が生じて仙骨と尾骨が靱帯に引っ張られてしまうために、痛みが発生します。

ですから、治療は、内臓オステオパシーテクニックを用い、
L5とL1のアジャストメントにより下部消化器の神経支配と腹筋の過緊張を正常にもどして内臓の過緊張を緩め、「迷走神経反射」 を止めてやれば、
腹筋に起きる、反射拘縮が止まり、内臓を締め付ける過緊張を起こしていた腹筋が緩み、腸骨は開いて、腸骨の可動性が回復します。

こうして腸骨が 「正常位置」 に戻ると、後方変位した仙骨は正常位置にもどり、仙腸靭帯や尾骨靭帯などの過緊張も元にもどり、尾骨の歪みも、戻るので、尾骨痛は回復します。

しかし、内臓に炎症を起こす原因となる「食品」 の摂取を止めさせなければ、再び内臓の炎症が再発して腸骨の内方変移(EX変移)が起きるため、尾骨痛は、再発してしまうので、食事の自己コントロールを患者に徹底教育をしなければなりません。

食物アレルギーを持つ患者は、食物抗原を持つ食品に対して「異常な嗜好」を持つのが特徴なので、簡単には抗原食品を食べるのを止めさせることは、非常に困難です。

『例えて言えば、小麦アレルギーの患者は、パンに対して、非常に食欲の執着を持ちます。』

ですから、患者の価値観を変えさせるのは、「治療家の知識の言葉」 なのです。

患者に対する、治療家の態度と、十分な知識と言葉が患者を回復へ導く力となるのです。

また、Devis.Nambudubripad著 の 『NAETテクニック』、あるいは、『AKの筋力テスト』 によって、食物抗原は簡単に発見できます

ではまた…。