患者は、20才の男性です

20歳ではねまだ骨盤も固まっていません、座骨、仙骨、寛骨の三個の骨は解剖学的に25歳で一つの骨盤に融合完成するのです。

だから20歳で成人式など、トンデモナイ!=骨盤も固まっていないくせにー。
という訳です。

この患者さん 2週間ほど前から、左足が痺れだして、整形外科へ行ったところ、、X線で第五腰椎が潰れて、坐骨神経を圧迫しているための、ヘルニアからくる足の痺れという診断だったそうです


しかも、20歳で!
20歳で「ヘルニアと坐骨神経痛
!笑、、、」

笑っちゃいけませんよね、痛いんだから
しかし、20歳でね〜。

私は40歳と50歳の二回、ヘルニアと狭窄症をやりましたけど・・・
ヘルニアの゜熟練者です(笑)
なので腰痛の治療はベテランです


今日は、当院での治療の後、MRIの検査だそうです

「ヘルニア」の原因については、今までもたくさん研究されてきているのですが
特にアメリカには
「ヘルニア学会」という専門研究所があります

ストレス社会ならではの、まじめな、研究です
しかし
医学組織はたくさんありますが、「ヘルニア」だけの、特別組織とは
アメリカならでは  という感じですね

ヘルニアについては 所説紛々で1979年の神経学の発表では
800人を無差別に選んで「腰椎のレントゲン」を撮って調べたそうですが

800人のうち、なんと500人椎間板の変性が見つかり、
そのつぶれた椎間板は「脊柱管」を圧迫していたが
腰の「痛み」を自覚している人は皆無だったそうです

神経学会は脊柱管の狭窄が、イコール、腰の痛みにはならないという見解を発表しています

私もたくさんの人のレントゲンを診てきましたが
確かに、椎間板がつぶれて、「脊柱管」を圧迫している写真を見てきました

しかし、

腰の痛み
とは

椎間板がつぶれて発生しているのでは無いことは、はっきりしています

最近の整形外科では
ヘルニアの手術をしても痛みが消えないことが多いそうです

身体がまがっていたり
昔の足首の捻挫とか

あるいは
肩こりがあっても「腰痛」が発生します

昨日来た、腰痛で腰が曲がらなくなくなった、競輪選手は
環椎(第一頸椎)の変異が原因でした
だから、第一頸椎の矯正、一発で「腰痛」は消失しました。

つまり、触診で 体に起きている、異常な緊張の原因が第一頸椎だったのです

環椎は「頭部」を載せている、最も大切な「部分」です

頸椎=7個
胸椎=12個
腰椎=5個
骨盤=3個
仙椎=3個
この下は「脚」です

脚の上に乗っかっている「頭」を含む「上半身」は
立った2本の不安定な「脚」に乗っかっているのです
この
「脚」は=「足」で支えられ27個の「足根骨」と「指骨」で微妙なバランスの上に依存しているのです

ですから
「脚」や「指」
に、不都合なことが起きると実に簡単に=上半身のすべての機能はバランスを崩して
異常を起こします

この、バランスの崩れによる
機能異常は「脳神経系」にまで及びます
感情にも、大変な変化が表れてきます
思考能力も正常な判断能力を失います

怒りやすい性格=ヒステリー
好き嫌いが激しい=感情のコントロールができなくなります
正常な思考力の欠如=大脳への血流不足
視力の低下=首の筋肉の「凝り」頸動脈を圧迫します
聴力異常=同じ原因で視力が低下します
発語機能の異常
うつ
パニック
人格障害
パーキンソン
認知障害
その他いろいろと、起きてきます

腰痛もそのうちの一つです

各椎骨の上には、過屈曲を防ぐ「後縦靭帯」があり
椎間には「椎間靭帯」があります
椎間の前には「前縦靭帯」があり、過伸展を防ぐ機能になっています

椎体の「位置」に「異常」が発生すると、周りの。椎体を支える軟部組織に「異常」な「緊張」が発生します

軟部組織のこの「異常」な緊張は
筋肉を緊張させ、血管に圧迫をもたらします

血管のなかを流れる「血液」は「酸素」を運ぶのが役目です
血管が体の「軟部組織」の過緊張で圧迫されると
低酸素状態になります

低酸素になった組織は、神経系が緊張し、硬く、過緊張を起こします

これは、簡単に、自分で体験できます

試しに
自分で「首」を絞めてください。

数秒で、「低酸素状態」の身体が起こす、「防衛反射作用」である
「過緊張状態」を体験できることでしょう

勇気のある人は=もう少し、長く「首」を絞め続けてください=やがて、酸素を求めて
身体中がぶるぶる震えてきます

そして
もう少し長く「首」を絞め続けると=意識が遠のいてゆきます=だいじょうぶ=死にはしません、ブラックアウトという現象です
そして運が良ければ死ねます・・・

よもやま話ですが。世界では洗面器に顔を漬けて、自殺する人が年間で数人いるそうで す=すごいですねー。

さて
低酸素状態になると筋肉は固くなり、「痛み」を発生します

つまり「体」が歪むと、血管は圧迫されて、いろいろなトラブルを起こします

これが
腰痛の正体であり
肩こりの正体なのです

アメリカでは、まだ、腰痛の本体
ヘルニアの本体を研究中です

まだ、何が「痛み」を起こして居るのか「理解」できていないのです。

ですから、カイロプラクティックによる、「アジャストメント=矯正」
か゛
痛みを消すという、決定手的な
「要因」ではないのです

カイロプラクティックを長くやっているドクターは、このことに、いずれは、気づきます

気の毒に、まったく気づいていないドクターもいます。(単なるアホですな)

痛みは、いろいろな要因の結果です

治療は
その「異常」な過緊張の原因を探せばよいだけです

手の親指の第二関節が仕事で、疲れで固まってしまい
それが
原因で

ぎっつくり腰になった人もいます
肩こりでギックリ腰になった人もいます
食べ過ぎて、ぎっくり腰になった人もいます
フランス料理を食べて、座骨神経痛になった人もいます

いずれも、「腰」には何も異常は無いのです

しかし、
こういった、何も関係がない場所が原因で、腰痛やヘルニアになる人が多いのです。

だから
腰が痛くて、足がしびれている人に「親指」を緩めただけで、痛みがなくなってしまうので、本人がびっくりします。

まずは原因を探すことが重要なのです。





「ヘルニア」は単なる「結果」であって、腰が痛くなる要因は、そのほとんどが内臓疾患を
「原因」とする

「内臓―体性反射」
によるものであることくらいは、整体日誌を見ている人は覚えていると思います
これは、内臓に炎症が発症すると、その内臓を守るために起きる「筋性防御」という現象で、内臓と腹部腰部の周りの筋肉に内臓の炎症による反射硬縮が発生して、結果的に「腰痛」が起きる。 というものです

「筋性防御による「ヘルニアの発症」この仕組みは、内臓=下部消化器=特にS字結腸が多いのですが、(大腸癌もこの部分が90%以上)この-S字結腸の下には大腰筋という「インナーマッスル、内骨格筋があり、しかも、この筋肉は腰椎から直に生えている。この筋肉が反射で「硬縮」を起こすために「椎間板」が継時的に潰れ続けて、周りの筋肉を圧迫してやがて「ヘルニア」になる=というものです

「S字結腸の下には「大腰筋がある」

内臓と筋肉、骨格は、多数の神経系で情報を交換しています

内臓の痛みは「情報」として「骨格」
「筋肉」に伝えられるのです。