3/7五十歳の五十肩の人
の続きです

五十歳の五十肩の人
四十歳ならは、四十肩? というと、そういう訳では有りません
「整形外科学」には、「五十肩」という病名は有りますが
「四十肩」という、傷病名は何故か存在しません
◎内科学には、「五十歳前後」の方に好発する・・・と書いてあります
肩の障害については、メカニズムを過去ログで詳しく述べていますので、参考にしてください
「この男性」は、過去に、肩の障害を経験したことが無く、此処、半年くらいの間に、だんだんと原因らしいものも無く、腕を挙げると肩が痛くなってきた、という人です


この男性の方の痛みの原因は、「肝臓の機能不全=肝炎」でした
肝臓は「右」の胸郭の中に有ります
この「肝臓」を「肋骨」が取り巻いています
肋骨には「肋間筋」=(スペアリブと言った方が分かりやすいと思います)が付いています
肝臓の問題は、肝炎から、肝脂肪、肝ガンまで広く症状が分布します
この肝臓に問題があると「
「肋膜」や「肋骨」に影響が出ます
肝臓の障害は=肋骨の可動域が「肋間筋」の防御的な反射収縮によって制限されるために、「右側」の胸郭が上昇しなくなります
当然「斜腹筋」で連動している右側の「骨盤」の可動域にも、防御反射の影響で可動性の低下が起きてきます
すると
右腕を挙上するときに起きる「骨盤の上昇」「胸郭」の上昇「肩甲骨」の回転と下降と回旋など―の全てに「ブレーキ」が掛かります
つまり
右腕を挙上しようとすると
先に書いたように
◎◎「うで」に掛かる「負担」は全て「肩関節」と「肩甲骨」に負担が掛かります=「肩甲骨」は「胸郭」に筋肉で支えられているので、「腕の疲れ」は「疲労の連鎖」を生み出して
「腕」=「肩−肩甲骨」=「肩の筋肉群(僧帽筋)」=「腱板(肩甲骨)回りの筋肉」=「背中の筋肉群=脊柱起立筋群」=「腰=坐骨神経痛」=「膝痛」◎◎
という、順番で、腕にかかる負担は、最後は「腰」や「膝」にまで及びます

「荷物を腕に持つ」
という動作は、「足」「腰」を起点として「上半身」を支えて、「肩甲骨」を固定して、「腕」で物を持ち、身体を支えるという「筋肉と骨格」の連動した一連の動きになるのです
この「動作」の何所かに、一か所でも筋骨格系の能力を超えた場合に、その負担が筋肉や関節の炎症などの故障の原因になる場合も有ります

この、身体の「筋肉の連動」
      「骨格の連動」
      「重力軸の連動」
が、「上腕肩甲リズム」という「連動」した「動き」を生み出すのです