先日、小麦アレルギーを持っている腰痛の女性の患者さんに「パン中毒」のお話を、女性の患者さんにお話したところ、小麦や乳成分を入れないで、「ぱん」は作れるんですか?

という質問が有りました。
というわけで


「乳アレルギーとパン屋さん」という記事を紹介します



◎乳アレルギーとは?
牛乳には20種類以上のタンパク質が含まれていますが、アレルギー反応を誘起しやすいのは、カゼインとラクトグロブリンです。特にカゼインは水に溶けやすい「カゼインNa」として・パン、ケーキ・ハム、ソーセージ等の豚肉食品・フルーツジュース、ワイン・蒸留酒、ビール・化粧品、薬剤(抗生物質、局所塗布薬など)など、幅広く利用されています。
これらの乳タンパク質が腸内で抗原抗体反応を起こし、アレルギー反応を引き起こすと考えらています。

このパンやさんは、ヤフーブログに「記事」を投稿していて、「乳製品アレルギー」の人にやさしい「パン」を作っているそうです。
ウチのクリームパンのクリームは、豆乳とさつまいもで出来ています
と書いてあります

乳アレルギーの特徴
「乳アレルギー」はじんましんの他、下痢や便秘、腹痛などの消化器症状も多いのが、乳アレルギーの特徴です。これらの症状は、風邪や普通の便秘と混同され、原因が牛乳であることに気づくのが遅れがちです。乳アレルギーは、食後数時間〜数日後に症状が出る遅延反応もしばしばみられ、症状が出た時にはどの食品が原因なのか判断がつきにくくなります。

牛乳は加熱してもアレルゲンの力が落ちることは期待できません。牛乳タンパクは耐熱性があり、加熱してもタンパク質の構造はほとんど変化せず、アレルギーの起こしやすさは変わりません。

ヨーグルトなどの発酵して作られた乳製品の抗原性は、牛乳とは別物になっていますので、アレルギー反応がでにくくなりますが、微量の牛乳タンパクは残っていますので、注意が必要です。(もともと、ヨーグルトとは、牛乳の腐った物です)

また、乳アレルギーに似た症状で、「乳糖不耐症」があります。乳糖不耐症とは、腸に乳糖を分解する酵素が少なく、消化不良の状態となり、お腹が緩くなります。じんましん・皮膚の腫れ・呼吸困難・意識障害は、乳糖不耐症には見られず、アレルギー特有の反応です。日本人を含むアジア圏では、乳糖不耐症の人は95%と言われています。

パン屋はどうしてる?

パンはフランスパン、ドイツパン、ベーグル以外には「乳成分が入っている」と考えて間違いありません。なぜなら、日本に初めてパンが外国から入ってきたとき、もうすでにレシピの中に「脱脂粉乳」が入っていました。そのレシピを元に、いろいろなパンが派生してきたので、乳製品は酵母や塩と共に必須材料となっています。
パン屋にとって乳製品を入れることは、もはや「当たり前」なのです。試しにパン屋さんに「何でパンの中に乳製品を入れるのですか?」と聞いてみるとわかります。

「なんでって・・・昔から入れることになっています。」と・・・

乳製品の役割は、他の食品と同じ「安定させるため」です。パンの内層がきめ細かくなって、しっとりとし、潰れにくくなります。パン屋で小麦を100%使わないパンを作ることは難しいです。作るとすれば、小麦のパンを作る厨房とは別の場所で作らないと、混入する可能性が高いです。厨房の中で小麦が浮遊してますので・・・
ですが、乳製品抜きのパンは作ることが出来ます。作れるはずです。入れなければいいのですから・・・◎




という実に有益な「パンやさんのブログ」です。



実は、
私も、パンが好きでして

しかし
私は「重度の乳アレルギー」なのです

パンには「ミルク」と「バター」がしこたま入っています

ですから、「パン」を食べると、30分後には、お腹が下ります
下剤いらずの体質なんです


そこで、うちの近くのケーキやさんに頼んで「ミルクとバターの入っていないパン」を作ってくださいと
頼みました

ケーキやさんの答えは、「NO」 です

何故なら、ミルクとバターを入れないと、カサカサのガサガサの小麦粉の塊を焼くことになって、出来上がりは、ただの小麦粉の焦げた固まりが出来上がる
というのです

「パンはミルクと、バターのおかげで、あんなに美味しくフワフワになるんですよー」と諭(さと)されました

そんなことでめげるような゜私では有りません、何度も頼み込んで、やっと作ってくれることになりました

実は、昔、銀座で、この仕事をしていた頃、近くの喫茶店で、ランチを頼むと、付けそいに、固い小さな、フランスパンのような小さいパンがランチに付いてきたのですが、この、固いカサカサのパンが、食べると、なんとも香ばしい小麦の香りがして、ランチよりも、そのパンが食べたくて、毎日通っていたのです

その喫茶店は今は、もう無いので、その時に食べた小麦の香りがするパンが食べたくて、いろんなパン屋さんを探してみたのですが、二度と、そのおいしい「小麦の香りがするパン」に出会うことがなく、数十年が過ぎてしまいました

きっかけは、当院に、近くのケーキやさんが治療に来られたので、「お願い」をする次第になったのです

ケーキ屋さんに、こんなお願いをしていいか分からないのですが、昔食べた、小麦の香りがする、ミルクもバターも入っていないパン、って・・つくれますか?

頼んだら

「一週間、待ってくれたら作って持ってくる」
と言ってくれたのです

いやー、うれしかったですねー…昔の夢がかなうかも・・・

「下痢」をしないパンが食べられる・・・

そして一週間が過ぎました

「先生、頼まれたパンができましたよ」

「ミルクとバターの入っていないパン」が出来上がってきたのです
!!!!!っ

パンやさんの顔を見るだけで「涎れ」がでそうでした

まるで、「ベルの反射」です=(昔、科学者が餌をやるたびに「ベル」を鳴らして、食欲の生理的反射を科学的に実証した実験です=その科学者は、犬の咽喉を切り開いて、「ベル」の音を聞くだけで「よだれ」がてることを証明したので「ベルの反射」が有名になり、現代でも生理学で習うのです)

でも
出来上がったのは

そのパンやさんが言った通りの「焦げた小麦」でした(泣き・・)

有難うございます、でも、もう少し、何とかなりませんか?  これじゃあ、受けないでしょう?

わざと「プライド」を傷つけるようなことを云って、またまたしつこいお願いをしました
バターが入っていると、小麦の香りがしないでバター臭いんですよ
何とかなりませんか?

「分かりました、先生の頼みだから、私の意地をかけてミルクとバター抜きで食べられるパンを何とか、作ってみます!」

パンやさんも「意地」になってくれました

このパンやさんは、凄く研究熱心な方で、アレルギーの子供を持つお母さんからも、同じようなことを云われていたそうです

これがきっかけで、「小麦の入っていないパン、卵やミルクの入っていないケーキ」

などを作りだしたのです、もちろん近所で有名になりました

それから試作品?を作っては持ってきてくれて、食べて見て下さい、と言ってくれるようになったのです

膨らんだ「ミルクとバターの入っていないパン」

が出来たのは、五回目でした

いやー、
美味しかったです!。

バター臭くないのです

パンから、ちゃんと「小麦の香り」がするのです

皆さんも、「パン」は好きだと思うのですか゛

その「パン」は、本物の゜「パンの匂い」がしますか?。