いつもの五十肩です

今回は五十肩としては軽いもので
横からの挙上外転が90度付近で関節の中で引っかかる
という症状でした

前方挙上にはまったく問題がありません

自分では90度付近で「肩関節」のなかが狭くなって、何かが引っかかっているようないる気がする
と言っています

触診をすると、左右ともにさしたる異常は無いのですが、

左腕を触診すると確かに上腕肩甲関節が狭くなっています、
横から外転すると、確かに何かが引っかかっている感じがします
再度、検査です

右の肩甲骨が「ロック」していて動きません(左側ではありません)

=これは「鎖骨」の異常によって発生する症状です=胸鎖関節がロックすると「肩甲骨」は著しく可動性を失います
これを=矯正で解除します

もう一つ、胸椎七番がロックしています=胸椎のサブラクセイションは脊椎の「進展制限」を起こします=これも矯正して、可動性を確保します

その他
身体構造的には
S字結腸からの腹膜の引っ張りが、左胸郭を牽引しています

このS字結腸という消化器からのけん引力が上部胸郭と肩の構造に「ひずみ」を作ります=大した「ひずみ」ではないのですが、これが長期間にわたると「肩関節」に負担をかけるようになり、やがて

肩関節」の狭小化を発生するようになります=この牽引力は「腹膜」=「胸膜」=「縦隔」=「僧帽筋筋膜」から「頚筋膜」=頭蓋骨硬膜にまで及びます


「膜のひずみ」という理論は整形外科の先生には信じられないでしょうが=SOTの勉強をすると理解できるようになります=要は単なる知識不足です

それから、「五十肩」の定番である前腕筋群の硬直と短縮=前腕筋群が硬直すると上腕肩甲関節は可動域が狭くなり=肩関節部分に痛みを発生します
この方はもともと消化器が弱く、いつも左の肩こりを訴えて来院される方なのです

消化器の影響は骨盤の可動性を低下させ、仙椎の可動性をなくし、しかも「捻じれさせます」

人間の「軸重心」は二本足からダイレクトに大腿骨の膝関節と股関節窩に「X字型」に「過重」をかけます
その体重の「軸重心」は足首の部分から上方に「開いて」いき、「ひざ関節」からさらに股関節窩へと向かいます、解剖学書を見ると一目瞭然なのですが
実に不合理な設計になっています
馬や牛、羊、ヤギなど、おおくの「歩く」動物は「ひざ関節」も「股関節」が曲がってはいないのです=体幹から直接にまっすぐに体重を支える構造になっています

人間のこのまがった「立位軸」はそのまま「仙骨」へと伝えられ
第二仙骨の約2cmから3cm前方を上方にトルクを変えて(このために仙骨の前腕が形成され、腰椎の前弯が形成されます=これを生理湾曲と言います)
この過重は腰堆、脊椎、頸椎、頭蓋へと伝えられていきます

ですから
骨盤から上の構造物はすべて「足」の角度の異常によってすべてが影響を受けます

難治難病とは、ほとんどすべてが、この「立位軸」の曲がりから発生します=(CW療法のUチューブをご覧になってください。伊藤先生の「生一システム」で出てきます)


施療について
一番の原因の消化器の異常を整復して
腹部内臓の活動を正常化します=イコール「胸郭の動き」が解除されます
内蔵の影響で固まり。歪んだ骨盤をベルビックベンチによって矯正します、これだけで、曲がって固まった骨盤は正常な可動域を獲得で来ます
ここまでで、上半身の異常は解除できます

そして「腰椎矯正」=L−5は下部消化器を支配します=したがってL−5を矯正しない限り大腸の機能は復活しません、この間「骨盤筋群」は固まり続けます=長い間このL−5の
サブラクセイションが続くと「大腸がん」「前立腺がん」「膀胱がん」などになります
   「腰椎L−4」の矯正=この神経は「大腿神経」と言って。大腿部前部の筋と感覚を支配します、さらに第四腰椎からは「上殿神経」が出ていますから=中殿筋。及び小殿筋、大腿筋膜張筋を支配しますので、足の不具合や「ひざ痛」が発症してきます


さらに胸椎の矯正をします
12ある胸椎はすべての内臓と諸器官を支配します

TL検査で陽性反応が出ている部分の椎骨は「矯正」の対象になります=矯正によって内臓の働きとホルモン系は正常に戻ります


一応の矯正が終了して、一度立って頂いてから左腕の挙上の状態を確認していただきます
ずいぶん楽に上がるようになって、痛みもなくなったが、
まだ
何か奥のほうで「引っかかる」感じがすると言います

テストでは「前鋸筋」の反応が若干出ました=前鋸筋の解除です
さらに、立位での挙上テスト
違和感がずいぶん減ったが、完全無くなった感じはしないと言います

再度 立位での左腕の挙上テスト
殆ど違和感も痛みもなくなったけれども、何か、まだある感じがすると言います

再度触診
原因がわかりました!

左腕の挙上症害なのですが
「右側」の背筋が硬直していました
背筋が硬直すると「胸椎」が横にしならなくなります=これが肩甲骨の可動性を奪うのです。

最後に二分ほど背筋を解除すると
完全に痛みと違和感は、無くなりました。
「全工程40分でした」

これでも五十肩の初期です
この状態を何年も続けると、「凍結肩」と呼ばれる「石灰沈着」を伴った、腕の挙上不全になるのです。=すると治癒まで時間が掛かります。
「五十肩」は「肩」の痛みを発生しますが、「肩」自体が壊れて、「痛み」が出る症状ではありません
色々な部分の連動によって発生する複雑な症状です。

皆さん
腕を上げるときの「肩」の異常に感覚や引っかかりが始まったら、早めに、おいでください
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