むち打ちの治療編

>仕事中に追突されたという女性のお話しの続きです


追突の後遺症としては「症状はひどいものですが、むち打ち症としては、軽い部類です」
?手の痺れ、指の痺れ、指が曲がらない=握れない
?頭痛(絶えまない頭痛だそうです)
?目眩(やつと歩ける程度)
?腰痛
?首の痛み(本人曰く死にそうなくらい、痛いんです)
?背中の痛み
などが主な症状になります

しかし、よっぽど、「首」が痛いのでしょう、車のハンドルにタオルを引っ掛けて、首を伸ばしていたくらいですから、いくら「首」が痛くても、普通は、ここまではやりませんよね・・・
社長がなんでそんな変なことをしているの?
と、聞くと
こうすると首が楽なんです
病院へ行っても「湿布」しかくれないし・・・・・
という訳で当院に治療以来があったわけです。



触診
仰臥位で寝て頂いて
まず、一番痛い、「首」から触ってみます

すごい!
首が曲がって「材木」のように太く固まっています。(こりゃぁ痛いわなー)



これは
「横」からの追突のショックで、「頸椎」=下部頸椎のC7,C6,C5(C=Cervical−ラテン語で頸椎のことです、解剖学はすべて英語ラテン語を用います)

が、サイドスリップして左回旋変異しています
それも半端な「ズレ」ではありません。

これでは「首」の痛みは相当なものです。
どおりで、ハンドルで「首吊り」をするわけです。

この頸椎の「サブラクセイション」による痛みのために「後頚筋群」が驚くほど固まっています。
そして、頸椎のカーブは完全に失われて見事な「ストレートネック」です。

発症の機序
●右からぶつけられて、頭部がまず=右に大きく振られてから、元の位置に戻るという「振子運動」をします
このときに「下部頸椎」はそのショックを受け止めるのですが、頭部が「右」に振られたときに頸椎は「左」に大きくへし折られるようにして、頭を右に倒します。
この時に、「頸椎」は「左側屈」を強制されてしまい、ひどい頸椎関節の横方向への「ズレ」が起きるのです。


仰臥位のついでに胸椎を触診すると・・見事に「ずれ」て固まっていました
⁼首の回旋と側屈のほとんどはC1とC2で行いますが(カイロを習った人は良く知っているはずです)

実は「上部胸椎C1からC6までが「首」の側屈と回旋を半分以上担います=したがって上部胸椎が固まると、「首」は自由に動かせなくなります。
ですから、こういった症状には「上部胸椎」の矯正が最も大切な要素となります

C8から上の「くび」を支えて居る「長頚筋」の下には「脳幹毛様体」という「睡眠   覚醒」をつかさどる「神経組織」が大脳にまでのびているため、上部胸椎の筋が固まると、「覚醒」という神経のスイッチが入りっぱなしになるので、
どんなに眠くても「眠れない」という「不眠症状」が随伴します。



骨盤=腸骨の可動性触診をすると、まったく動きません。
どうやら「腰」もやられているようです。

大腰筋と腸骨筋の可動性検査
これもダメです、まったく可動性が失われています。

ついで
腹臥位での検査です
PSISと仙骨、腰椎、胸椎、頸椎と順番に精密な検査をしていきます。
左腸骨=PIEX
右腸骨=ASIN
仙骨 =LPIベースポステリオ S3=LP,S5PI
骨盤環は左回旋
後頭骨OCP=LP


当院では「ゼニステーブル」を使用していますので、ベルビックベンチでの矯正をします。
骨盤、仙骨、腰椎、胸椎を矯正してから
再び「仰臥位」になってもらいます。

正面から骨盤環の左回旋をベルビックテーブルで矯正、
そして股関節の矯正もします。

胸椎は、後方からの追突で後弯して固まっています、端なものではなく、後弯して固まっています、

回旋能力と前屈、後屈の機能は全く有りません。
T6,T5,T4,T3,T2,T1までをアンテリオリュウジョンテクニックで矯正します

矯正後に残った短回旋筋をマニビュレーションで解除。
可動性を完全に回復させます。

次は「座位」で頸椎の回旋範囲を検査します、
右は向けますが、左は、途中で止まります
右側屈はできますが、左の側屈はほぼ、できません。


頸椎の触診をするとC7,C6,C5,が左に飛び出しています
特にC6を中心に後屈、左回旋をしていますので、C6を中心に、素早く
「側屈」と「回旋」の両方を一度にジェネラルで矯正します。
このテクニックは「ガンステッド」を履修したカイロプラクターならば理解できるはずです=3次元矯正です

この矯正だけで「ストレートネック」は消失しました。
(ストレートネックは意外と矯正によって簡単に修復できます)

あとは、左に向けない首を矯正するだけです
左に向けない原因はC7の後方変異のためです
C7のみ、スペシフィツクで矯正してから
「座位」て゛首を動かしてもらいます。
良く、左右に動くようになりました。
固くなっていた「首」の筋肉も柔らかくなりました。

頭がくらくらすると言います
頭部を回旋することによって、回旋性の「めまい」が発生しているのです
これは、多くの場合、環椎後頭関節に圧迫があるためです。

C1の左回旋と環椎後頭関節の間隙が狭くなっています。
後頭骨の矯正と第一次呼吸システムの同調で体幹と頭部のシンクロをします

そして、再び、頭を振ってもらいます
首を振ってもらいます、くらくらくら・・・
目眩は消失しました

腰痛は「辛いもの」が好きで、胃と大腸の炎症からのもので
L5の矯正と胃腸の内臓マニピュレーション(SOT)だけで腰痛は消失しました。

一度の治療でまでここまで回復する方は非常に珍しいのです。
治癒が早いという、一番の原因は、事故から日にちが経過していないことと
若いということ、そして先天性の自己治癒力の力が高いのではないかと思います。

日にちが経過するごとに痛みは「石灰沈着性」へと変性していきます。

今日も五大台の追突事故で右腕が上がらなくなった女性
二大の玉突き事故の女性
ギックリ腰の男性
両手の指がしびれて動かなくなった女性
ヘルニアの男性
腰痛の男性が三人
アーノルドキアリ症候群の男性
慢性下痢の男性
ひざ痛の男性
と、いろいろ来ました。

殆どが「病院」で治らない方ばかりです。

何しろ「病院」では
「骨は折れていないから大丈夫だよ・・」
で、

湿布

痛み止めしか
くれれないですからねー。

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