2011.2.9 NO.1
古い話なので 今更本人の名誉を傷つけることは無いと思います・・・・・

当院はプロの競輪選手やトレーニングインストラクター・エアロビのインストラクター・プロのダンサー・プロの歌手・ギタリスト・ドラマーなど
こういった選手のなかには 膝の靱帯の切断や足首の骨折で、膝や足首の可動域制限がおこり現役に復帰出来なくなる人も多く居ます、

数年前ですが競輪選手が身体の調整に来ました、歳は40少し前で競輪選手にしては、ピークを過ぎている選手でした
ところが、これが飲兵衛で、毎日ビールをがばがば・・・・・
下腹が出っ張っています

競輪選手の走行姿勢を見ると分かるのですが、大腿部が腹部に付かないと、ペダルが漕げません、
大腿骨が腹部に密着するには、腸骨が外旋しないと、大腿骨は腸骨内部にまであげることは出来ません
下腹が出っ張ったビール腹では、足は、腹部に密着しないのです

でも・・・

本人はビールを止めてくれません

この悪条件下で、走れる身体に「改造」していかなければならないのです


これは解剖学の、腸骨と股関節の構造的問題ですが、意外と、股関節と腸骨の関係を知るカイロプラクターは居ません、
(自分が競技用自転車で走った事が無いからです)勿論、医者なんか構造医学のかけらも、持っていません

そしてこの状態から、ペダルを踏みおろすには下腿骨や足関節に回旋障害があってはなりません
L4がずれるとこの神経支配域の、大腿四頭筋、大腿筋膜帳筋、前脛骨筋などが、自動拘縮して、筋は弱化します
すると大腿四頭筋の中で最も強力な外側広筋に下腿骨が応力を受けて「外旋が始まります」

話は、またまた脱線しますが、年寄りの「膝痛」はには、L4のサブラクセイションによるこの筋力の不均衡が原因となって、膝関節の「アライメント」か゜「ズレル」ことによって「半月板」に、不正な荷重がかかって、膝が痛み始めます。そしてこの症状が進行すると「水」が膝に 『緩衝材』として溜まり始めるわけです


さて、
ペダルへの踏み込みは、L5とL4の神経支配域が問題になります

腹部はL1が障害の元になります=体幹の動きは、全て『腹筋」が上半身の屈曲、伸展、回旋などを三重の腹斜筋群がコントロールします
胸椎T12から出る肋下神経、
腰椎から出るL1,著骨鼠径神経系はこの体幹の回旋機能などをコントロールする板状筋をコントロールする主役となります

また、そのほかに、ハンドルを引き込むのには、広背筋が大切な役割をにないます
こういった、運動系は、全 て『頚髄』 『腰髄』 の運動神経系の自動抑制回路でコントロールされていますので、神経系の
バランスを取ることによって、身体能力は。最大の機能を発揮する事ができるようになります

カイロプラクティックでは、こういった整形外科で正常と診断されるあらゆる機能障害を
 『統合失調症』 と呼称しています

これ等は、歩行障害、睡眠障害、運動障害、平衡障害、神経障害などを随伴するのが、特徴です

結果的に、この選手は酒と不摂生でボロボロになった身体を調整と再生して約10ヶ月の施療で、準優勝まで行きました

めでたしめでたし!