若い人は、靭帯組織もやわらかいので、ちょっとした痛みでも、レントゲンでは堆体間の狭小化が見られます



一応、固まっている左結腸と仙腸靭帯、大腰筋、腸骨筋の緊張を解除して、左骨盤の可動性を回復させて、もう一度SLRテストをしてみると、やはり痛がる。

これは、骨盤をロックしているのは、内臓や仙腸靭帯や、椎間板では無いことを意味します

さらに触診をすると
やはり、
左側の頚筋群
左側の背筋群
左側の腕と肩の筋群
の半端では無い過剰な疲労硬縮が有ることです
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脊柱起立筋群です=全て、骨盤から生えていることに注目してください

これらの筋群の過剰な疲労硬縮が左側の腸骨の動きを阻害しているために、「ボウストリング陽性反応」で起きている症状です
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背中の何枚にも重なった複雑な筋肉構造です=全ての筋肉は「共同運動」をします
肩甲骨をとの膜筋肉がいかに複雑か、この絵で、お分かりになると思います

ボウストリング反応=一般的に大腿の後ろ部分の筋群を「ハムストリング」と呼びます
第五腰椎や仙椎に圧迫ゃ捩じれなどの異常な圧迫が有ると、「運動神経の圧迫のために」この「後大腿筋」は「自立収縮」を起こします、原因は人によって差異が有ります。
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下半身の筋肉は全て、腰椎と仙椎の中の神経に支配されています=神経によって筋肉が「動く」のです

ボウストリング陽性となると、腰の前傾=前に曲がりにくくなるという現象が発生しますが、人々はこれを「昔から身体が硬い」という言い方をしますが、これも間違いで、患者さんに、まず前屈をしてもらうと、手が床に着きません。

結果的にいうと、ちゃんと手が床につくようになります=魔法ではないので何回もの地道な治療で腰椎と仙椎の圧迫が解除されると、どんなに硬い人でも手が床につくように柔らかくなります
中には、生まれて初めて手が床に着いた!
と、驚く人もたくさんいます

先に続きましょう。
左の臀筋群、
左の頚筋
左腕
特に
左の肩甲下筋が強く反応します
肩甲下筋が緩んだ時に
「今、腰痛は?」

と聞くと

随分楽になったと言います
つまり、これはー「へるにあ」では無く、「疲労の極限」にまで固まった筋肉で、「骨盤の可動性制限」が起きているというパターンなのです=最も整形外科が誤診しやすいパターンです。

「解剖学です」
腕は身体についていません=腕は「肩甲骨」についています
「肩甲骨」はどこにも付いていません

「肩甲骨」は「自由関節」と言って、首とからだの背面にたくさんの筋肉で支えられています=「肩ほど面白い構造をしているものは有りません」
指の疲れは−腕につたわり=腕の疲れは−肩甲骨に伝わります、肩甲骨の疲れは、背中と方、そして首の筋肉などのあらゆる筋肉に「疲労蓄積」を起こします

この時点では、「なんだか肩が凝っているなー。とか、背中が痛いなーとか、くらいしか「自覚症状が有りません、(神経系)がそういう構造になっています)

この時点で、すでに症状は、起き始めているのです

「腕が上がらない」
「肩が痛くて夜も眠れない」
「腰が痛くて歩けない」
「首が痛くて回らない」などの。かなり具体的な症状に発展するまで、人々は気付かないでいます