本日の重症患者さん
ヘルニアが2名
2名ともに「再発組」で、連休前の無理仕事や休日出勤、法事、等が続いて、ストレス性の軽い胃炎から始まり、ついに極端な消化機能の低下、さらに腸の炎症症状で消化器内科で内視鏡検査までするに至り、

体力を回復する暇も無く、次々と起こる「急用ごと」と「消化器不全」が続いて、ついに、腰痛が再発!

二人ともに、「ストレスと疲労性の消化能力低下」によって起きる
「内臓の反射性の腰痛」です

さて、「内臓」というのは
迷走神経と副交感神経の支配で「自動」で動いています=自律神経系です

脊髄神経は「運動神経系」で主に「筋肉」を支配していますが、
筋肉を支配しているのは「筋枝」という神経です
この「筋枝」からは、さらに「皮枝」という「皮膚感覚」を支配する神経が出ています

ですから皮膚に感じる
触圧覚や
熱い
寒い
痛い
等の感覚は鋭敏にできています

しかし
内臓からは「皮枝」が出ていないので、「内臓痛覚」は大脳へのインパルスが弱いので、内臓の微細な絨毛などの損傷は「相当程度」に進行しないと「自覚」出来ないわけです

簡単な例えでいうと
熱い「湯豆腐」などはふうふう、しないと食べられないのですが、この「熱さ」を感じるのは
口と、食道までで、「胃」には、この痛覚感覚が低いので(閾値という)熱いのを感じられないわけです
、ですから、どんな熱い物でも、飲み込んでしまえば、熱さは胃に入ってしまえば感じなくなってしまうわけです、
つまり
熱い!熱い!
と、感じるのは食道までで、「胃」に入ってしまえば、熱さは感じなくなる
というわけです
これが「腸」になると、もっと痛みの閾値は低くなるので、大腸がんになって、大腸に「孔」が空いてしまい出血してから。病院で初めて大腸がんですよ!
と診断されるわけです

これが口とか、歯だと、歯肉炎や口内炎程度でも痛くてしょうがないので、食事を気を付けたりして養生して自らからだを治す努力をするのですが

内臓は、かなりやられてからでないと「病理的」な痛みや症状を発生しないのです
従って、先にこの内臓の急性な「痙縮」に反応するのは「腰痛」という形で運動神経系の「筋枝」が先に感じて、「反射性の硬縮」を起こすので  「内臓―体性反射」 というシステムが起動して腰痛になるのが
内臓性の腰痛という分類に入る訳です

これが長く続くと、「慢性腰痛」から「ヘルニア」へと進行していきます
原因は大脳が欲する「食欲」とも云えるかもしれません
ストレスが加わると、体力の回復をしようとする大脳が「食欲の昂進」を起こすのです
ストレスが加わるとアルコールや特に刺激物やなんでも食べてしまうという変な「食欲」を起こす
すると、内臓は、壊れていくー、、、、、、、そして、良くて腰痛の発生
悪ければ、胃がん、或いは、十二指腸がん・・・・そして最後は大腸がん

皆さん、
変な「食欲」が出たら注意しましょう!。