今日は「お地蔵さん」が再び来ました
2回目です
前回の施療で胸郭はゆるみましたが、やはり異常な硬さです、再度肋骨の触診です

「ありました!」

肋骨が2本、肋軟骨の部分でへこんでいるのです
第5肋骨の横を探ると、
やはり、
「有りました!」

「この肋骨は何かありましたか?」

質問すると
「うん、20年くらい前に、自動車のドアにぶつけて2本あばらを折ったことが有るよ」そこで、胸肋関節と、肋間筋を緩める作業です

だいたい、緩んできたので
胸郭を押圧してみると、かなり緩んで動くようになってきています

この「お地蔵さん」は
指の痺れで来たのです
普通は頸椎の圧迫や腕の使いすぎで、神経系か筋系の問題から指の痺れは起きるのですが
この方は、指の関節靭帯組織そのものが、硬縮変性するという、病気です

整形外科に「エバーデン結節」というのが有ります
これも、大したことはしていないのに、指の関節が固まって曲がってくるという遺伝性の病気です

この方は、そのどれにも該当しないのですが、あえて言えば、「姿勢」が崩れています
ちょっと見には、姿勢は良い方に見えるのですが

「隠れ前首」とでもいうのでしょうか、首が前に倒れていて、それが筋肉で隠れていて、一見姿勢が良く見えるのです(73歳で筋トレをやっています)
それも毎日です!

この場合は、鎖骨と第一肋骨に頚神経が絞扼されて起きる症状で
「胸郭出口症候群」
という、症状に分類されます

原因は、20年前の肋骨の骨折痕で肋骨が固まって起きたものです

ですから、硬くなった腕や、痺れた指を施療しても改善は起きません

何事も
原因が有って=結果
が起きるものです。